11話 ページ12
『悠仁くん、まだ〜？』
「ちょ……待って…Aに蹴られて動けねぇんだわ……」
そう言いながら隣の部屋から出てきた悠仁くんが下半身を抑えて出てきたから思わず笑ってしまった。
あれは悠仁くんが悪いんだからね。
「なに笑ってんだよ…A、ボクシングとかやった方がいいんじゃね…？」
『ほんと？やろうかな。』
「冗談だし！綺麗な顔に傷がつくのは俺が許しません！」
『君は父ちゃんか。』
2人で笑っていると、悠仁くんも完治してきたのかスクッと立つと、「行こーぜー！」と私の手を引く。
今日は2人でお買い物だ。
悠仁くんの任務？がないのと、私が休みの日が被ったから色々と必要なものを買いに行く。
「俺、地下鉄まだ自信ねぇんだよなぁ。」
『なんで？』
「仙台出身なんだよ、俺。」
『仙台…！』
「だからAにエスコートしてもらう！」と笑いながら言う悠仁くん。
…なんだか、また悠仁くんのことを1つ知ることができた気がしてちょっと嬉しいかも、なんて。
「Aは生まれも育ちも東京？」
『あー…実は、東京来たのは今年。
中学までは、おばあちゃんの家がある埼玉にいたの。』
「埼玉……伏黒と同じじゃん。」
『え？』
「え？」
今、"伏黒"って言った…？
よく聞こえなかったから聞き返そうとしたけど、「なんで東京に来たん？」って聞いてきたからやめた。
『理由は特にないんだけど…東京に憧れてたから？』
「そっかそっかー！
その歳で1人で上京ってなかなか勇気いるのにすげぇな！」
『…悠仁くんも同じじゃない？』
そんな声も地下鉄の騒音に掻き消されて、気がつけば目的地に着いていた。
悠仁くんは目をキラキラさせながら辺りを見渡す。
悠仁くんってなんだか……こうやって年相応に振る舞うこともあれば、まるで獣みたいに大人びた姿も見せるから、そのギャップについていけないことが多いんだよなぁ。
悠仁くんを拾ってからまだ日が経ってないのに、情報量が色々と多すぎだ。
「A！あれ食いてぇ！」
『ちょ…！速いよ！』
走り出そうとする悠仁くんの手をガシッと掴めば、一瞬こちらを見て目を見開いた後、「ごめん。」と笑って私と手を繋ぐように手を絡めてくる。
大きい手…ゴツゴツしてて、男の子って感じだ。
「なんか、こうすると俺たちカップルみてぇだな。」
『〜ｯ！離して！』
「やーだねー。」
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美悠 - ちゃっぱさん» じゃあ洪水のように泣きますねw(え？)続編おめでとうございます！！！ (2022年3月17日 20時) (
レス) id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» 大丈夫です。その涙、受け止める覚悟は済んでます。地中海の底までサヨナラしたいですよねっ♡() (2022年3月17日 19時) (レス) @page50 id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
美悠 - 読んでて泣きそう…どっちもいい子すぎる…とりあえず紗里ちゃんは沈めてきます…☆(野蛮) (2022年3月14日 23時) (レス) @page48 id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» 優等生と思わせておいてからの、その見た目に反してってやつですよね…あぁ、好きぃ (2022年3月14日 1時) (レス) @page48 id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
美悠 - ちゃっぱさん» 恵ちゃんは美形でクールですけど、実は元ヤンなところ凄くポイント高いんですよ笑 (2022年3月11日 21時) (レス) @page46 id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2021年12月26日 0時
