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48話 ページ1

ひたすらに、走って、走って、ただ走った。




後ろから追いかけてくる、多くのスーツの男から。



どこか小さな隙間でもいい、とにかく外は通じる出口を見つけ出さない限り、私は死ぬ。







この状況を説明するには、時を数十分前に遡らなければならない。









___________________




「見えた、ファッションモールへの入り口。」


『やっと…!これで一件落着……』


「何言ってるの。外に出るまでは安心出来ないから。」





そう言って、時透くんは私の腕を掴んで勢いよく走り出す。



だから!身体能力お化けのあなたたちに私がついていけるとでも…?!






だけど、何をそんなに焦ってるんだろうか。






『ファッションモールは大丈夫でしょ?
焦らずに、姿を隠しながらさ……』


「それじゃあダメなんだって。」


『え?……って、だから速い!!!』







グングンスピードを上げて走る時透くんに半分引っ張られながら走っている途中で、やっと違和感に気づいた。








誰も、いなくなっている。




避難が完了した?それにしては早すぎないか?




人1人もいないなんて、水族館での最初の爆発から10分も経ったか経ってないかくらいなのに。







嫌な予感がしつつも、もうすぐ出口が見えてくるところまで来た時だった。








「!!まずい!!」


『う、嘘おおぉ……!』





なんと、私たちの目の前でシャッターが閉まったのだ。




近くの別の出入り口へ行っても同じ。





まさか………閉じ込められた?






嫌な汗が背中をダラダラと流れる。




『いや、ほら…まだ大丈夫なところあるかもしれないし、落ち着いて探そ……』



「伏せて!!」






時透くんの叫びと共に、上から腕を被せられて地面とこんにちはをした時、頭上を何かが掠めた後、後ろのシャッターにガシャンと音を立てて当たった。





知ってる…慣れたくもないのに、わかってしまうこれは。







「チッ、んだよ。避けんじゃねぇよ。」


「最悪。もう来たんだ。」






時透くんはそう言って、黒スーツの男たちの前に私を庇うようにして立つ。



何人いるのかわからない……ずらりと完全に私たちを包囲した黒い集団に身動きが取れなくなってしまっていた。








「大丈夫、僕が守ってみせるから。」



『え、時透くん…?』





いつから私にそんなことを言うようになった?


頼もしすぎるその小さな背中を見ていると、周りのやつらは声を出して笑い始めた。

49話→



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設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇 , 警察   
作品ジャンル:ミステリー
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ちゃっぱ(プロフ) - 義勇と杏寿郎推しさん» と、冨岡さーん……!!すみません……!土下座でもなんでもしますのでどうかあの2人を責めないでください…いや、あの2人が100パー悪いっすね。締めちゃってください(え?)更新頑張ります^_^ (2021年7月19日 20時) (レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - 夢主は?外に出た?待て、俺は(外に)出るなって言った…。伊黒、宇髄謝罪しろ…。冨岡義勇だ。続き楽しみにしてる。 (2021年7月19日 19時) (レス) id: 2a3c5f3e4e (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 澪凪さん» ありがとうございます(泣)楽しみにしていただけていることがとても嬉しいです……更新頑張ります^_^ (2021年7月19日 14時) (レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!楽しみにしてます!! (2021年7月9日 21時) (レス) id: 279a2ef6a9 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 義勇と杏寿郎推しさん» むふふ…そう言っていただき私までなんだか嬉しいです^_^今日も推しが尊いってやつですね(え、) (2021年7月6日 8時) (レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃっぱ195 | 作成日時:2021年7月4日 2時

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