41話 ページ42
「うおー!!!五条先生の彼女!!可愛い!!」
「悠二〜?誰を口説いてんのかな?」
『純粋無垢すぎて、アラサー女子には眩しい…』
どうやら悟の教え子だという、高専一年の3人が来てくれた。
「Aに会いたいって言うし、楽しそうだから!」と、まあ何とも悟らしい考えだな。
『あ、君が伏黒くんかな?
高専時代はよく悟から話聞いてたよ〜。』
「…….初めまして、伏黒です。
………五条先生、一体何を話したんですか。」
「えー?なんのこ…」
『ガキのくせにませすぎって言ってたよ〜。
悟、全然イメージと違うじゃん。
超いい子だし、超かっこいい。』
その"かっこいい"という単語に、眉をピクリと動かした悟はニッコリと、禍々しい笑顔を浮かべた。
…ごめん、伏黒くん。君は悪くないんだ。
「……恵、Aは僕の彼女なわけだから色目使わないでもらえるかな?」
「いや、完全にAさんの方でしょ。」
野薔薇ちゃんの的確なツッコミに、「なんでっ!!だって僕の方がどう考えたってイケメンだよね?!」と目隠しを外そうとする。
子供みたいな張り合いしやがって。
『それに、彼女じゃない。』
「「……え?」」
私以外のその場にいた全員が声を揃えて言った。
「どういうつもり?A。」
だって……
『……付き合ってくれって、言われてないから。』
しばらく沈黙が流れた。
かとお前ば次の瞬間、「センセー、ちゃんと言わなきゃダメだよ。」「男として恥ずかしいですね。」「女は言われないとわかんないのよ!!このバカ!」となんとも生徒から教師に浴びせる言葉じゃない。
…だけど、野薔薇ちゃんの言う通りで、言われないとわからない。
私って、結局悟の何になったのか。
「……わかったよ、ほんとごめん。
でもそれどころじゃないくらいに気持ちが高ぶってたから。」
「ささ、私達は退出しましょうね〜。
Aさん!今度ご飯食べに行きましょ!」
虎杖くんの「えー!」という声も全部野薔薇ちゃんが2人の背中を押して、部屋から出てしまった。
…静まり返った部屋で、悟はゆっくりこっちを向くと私のベットに腰掛けた。
ここ数日で体は起こせるようになったから、ゆっくり起こせば、ギュッと抱きしめられて耳元で囁かれた。
「A、好き。」
『うん、知ってる。』
「僕のカノジョになって。」
『ふふ。はい。』
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ちゃっぱ(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして!コメントありがとうございます^_^ オチは作成当初から決めています!ネタバレになってしまうのでオチをここで言うことは出来ませんが、完結間近ですのでぜひ楽しみに待っていただけると嬉しいです( ; ; )ありがとうございます!!頑張ります!! (2021年6月23日 22時) (レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年6月23日 19時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃっぱ195 | 作成日時:2021年5月3日 14時