面倒くさがりのＥ組女子

私がここにいる理由2 ページ24

私を引き取った学園は小中高一貫だった

その学園に転入したのは小学5年生のころだった。

クラスではかなり浮いた方だ、というか浮いてた

両親は死亡

無口であまり喋らないし

表情もほとんどなかった


何時だったかな…

クラスの男子の1人が

男子1「お前自分の親殺したんだって？ww」

男子2「えwwまじw人殺しかよw」

男子3「もうお前学校来んなよ‼」

まぁ…いわれたこと自体はどうでもよかった

でも、これが始まりだった…

それからは女子も私を

『人殺し』

そう呼んだ

『化け物』

私に二つ目のあだ名ができた。

それからはまぁ…アレだ…定番のいじめが起こり始めた

味噌汁の中に牛乳入れられたり
(飲まなかったけど)

上履きや靴に画鋲入れられたり
(気づいて取り除いたけど)

黒板消しが頭に…当たる寸前で避けたり
(仕掛けが悪いんだ仕掛けが)

確か…いじめが始まって3ヶ月くらいたった頃だったと思う。

いじめっ子のうちの1人が私の鞄についているお花のキーホルダーを取った

『…やめてっ‼』

それはたった一つの私の宝物だった

初めて私が抵抗したからか、

男子達は面白がって

キーホルダーでキャッチボールをしだした。

きっと男子のうちの1人が強く投げすぎたのだろう

キーホルダーは床に落ちて砕けた

《宝物》

は、割れた案外簡単に

しばらく呆然としていたが、

キャッチボールをしていた当の本人達は

そんな私をみて、ケタケタ笑っている

最高に歪んだ笑顔で

あぁ…気持ち悪い…

黒い何かがせり上がってくる

『ぁ…あ…うわぁぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁあ‼』

また能力が発動した

教室が

一瞬にして

凍りついた

何名かのクラスメイトに攻撃が当たったらしく

ぎゃあぎゃあ泣き喚く声がそこらじゅうから湧き出た

腕が凍りついて痛い痛いとわめく

足が凍りついて泣き喚く

そんな奴らどうだってよかった

キーホルダーの事しか頭になかった

砕けた欠片を大急ぎで拾い上げた

壊れちゃった

大事な大事な宝物

壊れちゃった

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