しんだふり。 ページ5
『何に使えってんだよぉ〜』
訳もわからずこーすけくんからもらった血のり。
使いみちとかない。
かと言って捨てるのも勿体ない…。
『っそうだ！！！』
今キヨくんはまふくんの家へ遊びにいっている…
絶好のチャンスではないかっ！
ふつふっふ、キヨくん驚かせてやろう！
キヨくんはそういうの騙されないキャラかもだけど、
ものは試しだ！やってみよ！
＊
「ただいまああぁー」
…？返事がない。
寝てんのか？
どーせあいつのことだし、そうだろう。
そう思ってリビングの扉を開ける。
「…っ、は…？」
「うそ、だよな、っはは…？」
Aが死んでる？
血が飛び散っている。
誰かが殺ったのか、？
「なぁ、A、おきてくれよ、ドッキリか何かだよな？」
もう彼女と話せないのか？
「返事してくれよ、」
もう彼女の笑顔はみれないのか？
「…そんな、俺、生きていけねぇ…」
もう________。
「っ、好きだよA、ありがとう、」
"好きだったよ"にしないのはわざとだった。
最近初めて泣いたな、。
てかこれは救急車が先？
警察？
そんなことを考えていたとき。
『っ、ふふふ…。』
！？
「え、A…！？」
『しんでないよー』
にへ、と愛しい笑みを浮かべる彼女。
生きてる…。
『え、ちょ、キヨくん！？』
俺はついAを抱きついた。
「っばか、大好きな人が死んだらどれだけ辛く感じるか…」
赤面でボソボソと言うかたちになってしまった。
『ごめん、でも、キヨくんかわいかったよ？』
「だからうれしくねえええぇ」
「ま、罰は受けてもらうから。
激しくしてやるよ」
俺はただ、愛しい人とずっと一緒に居たいだけ。
続く
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作者名：語。 | 作成日時：2019年3月21日 21時
