Episode42 ページ44
.
右腕は ルフィを抱いていて
左腕は 二の腕から先が、無い。
尋常じゃないほどの血が 地面にぼたぼたと落ちる。
『 ッ、ルフィ。
マキノさんのところに行って
手当てしてもらっておいで 』
「 A、おれ おれ･･･ッ！！ 」
『 大丈夫。大丈夫だから。
よく頑張ったよあんたは。
ほら、もう泣かない 』
とん、とルフィの背中を押す。
うぐ ひぐ、と堪えながら
マキノさんのところへ向かう彼は
きっと 強くなる。
「 悪ィな･･･ 」
へらり、と困ったように笑う彼。
『 ･･･まずは手当てです 』
怒りたかった。
なんてことしたの、って。
でも ふと冷静になれば
きっと私も同じことをしていただろうから。
『 コレ、噛んでてください 』
シャンクスさんを地面に座らせて
自分の羽織ってたシャツの袖をちぎり、
厚めのタオルを咥えさせた。
「 なにしてんだお前 」
「 タオルなんか食わせて 袖ちぎって、
動揺しすぎてトチ狂っちまったか 」
まさか。
一周どころか七周回って至って冷静だ。
それでも 手が震えている。
『 痛みます。覚悟しててください 』
ちぎった袖を傷の数ｃｍ上に巻き、
思いっきり、左右に引っ張った。。
「 ･･･〜ッﾞ、！！！ 」
タオルを噛ませたのは 食いしばってもいいように。
声にならない声をあげるシャンクスさんに
ひどく心が痛むけれど、
今はなによりも、止血が最優先。
びちゃびちゃ、と
心地悪い音を立てて 地面が真っ赤に染まる。
フーッ フーッ、と
まるで興奮した野生動物のように
荒い息を繰り返すシャンクスさん。
しばらく経って 血は止まった。
これでまずは、一安心。
他のクルーには
船にある 救急箱や包帯、
使えそうなものを持ってきてもらうように指示した。
「 ･･･、お前が泣いてんじゃねェか 」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3023人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紗那(プロフ) - 初めまして、シャンクスとの夢小説を探していたらこの小説を見つけて題名も気になったので読んだのですが、とても面白くて最高なstoryで一気読みしてしまう程大好きになりました(^^)続きを読みたいと思ってますので是非書いて欲しいです！いつまでも楽しみに待ってます (2022年10月23日 15時) (
レス) @page45 id: 651dd4d3c6 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - シャンクスとの夢小説を探してた時に、こちらの小説を見つけて読ませて頂きました！本当に感動( ；∀；) もう更新されないですかね？願わくばまた続きが見られたら嬉しいです。 (2022年8月31日 22時) (レス) @page45 id: 247691cc0f (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ほんとにほんとに大好きです、！！もし更新する機会がありましたら是非よろしくお願いします。 (2022年8月9日 23時) (レス) id: b5d041dec7 (このIDを非表示/違反報告)
香 - すごい好きです！更新応援しています (2022年5月10日 9時) (レス) @page45 id: 64178017ff (このIDを非表示/違反報告)
すずめ - 初コメ失礼します🙇♀️ひぇ、好きすぎて心臓鷲掴みにされた気分です…夢主ちゃんにもシャンｸｽにもめちゃくちゃときめきました…どうか、どうか、続きを…2人に幸せになって欲しい…夢主ちゃんの性格めちゃくちゃ好きです… (2021年12月17日 17時) (レス) id: e7fe75bfb1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たまごエッグ | 作成日時：2019年8月25日 12時
