2. 謎の英語教師 (5) ページ14
玲side
『まさか,こうなるとはな』
私は出版社に着き早々,言葉を溢した。
__10分前に遡る。
「締め切りまであと3時間しかないぞ!急げぇ!!」
「はい!」
「__はい,こちら○○出版社です。」
○○出版社内はいつも通り、大忙しだった。
__そんな中,その一角でとある誤算が生じた。
ビーッ
「ッ!?……う,嘘でしょ!?」
「どうした弥上,…。………………おい,これって,」
「「コンピューターウイルス!?」」
「と,とりあえず星矢先生に連絡しろ!事情はあとで追って話すからとりあえず来るように言ってくれ!」
「リ,了解しました!」
__それで今に至る。
『で?パソコンで私が書いた小説の細かいところ(スペースとか区切りとか)を直してたらデータベースからウイルス被ったってこと?』
「はい,すみません、本当に…。まさかパソコンがこんなウイルスにかかるとは思ってなくて…」
「本当にすみません、星矢さん」
『…いえいえ、大丈夫ですよ。ウイルスなんて何処から来るか、最近ではほとんど予測困難になっているんですから』
仕方ないもんね、ウイルスに関しては。
私が組織にいた時なんていくらフィルターかけてもキリが無いくらいいたし…。
『(それになんかこのコンピューターウイルス,引っ掛かるんだよねぇ…)ウイルスってさぁ,正体不明の化け物…だよね』
「…ッ!本当にすみません,星矢先生が頑張って書かれた作品を台無しにしてしまって…」
『あ,大丈夫よ?気にしないでよ,弥上君』
さっきから謝りっぱなしの彼は,この出版社の若手社員である
仕事の腕(何かというとパソコンの腕、かな)がよく何事にも効率よく取り組むため,周囲から信頼されている。でも,前に不倫したっていう噂が回って信頼を失いかけたって聞いたな…。
「弥上君,そんなに謝りっぱなしじゃ今後やってけないよ?」
「で,でも僕の責任ですし…」
『大丈夫だって!』
「星矢さんも言ってるんだ,大丈夫だ!」
『(まぁ,全くもって大丈夫,というわけではないですけどね)』
もうひとりは弥上君の上司であり,私のことをいつも推してくれている
自分から誰にでも話し掛けられるというくらい心が広く,面倒見がいい人だ。だが,ひと昔前は悪い噂が回っていたそうだ。
__事件現場に怪しい2人
私はひとりこの事件を面白いと思い,細く微笑んだ。
そして犯人探しを始めた。
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暁証(プロフ) - 早乙女 明さん» ありがとうございます!これからもふたりで頑張って作品を作っていきますので、よろしくお願いします!! (2017年8月8日 11時) (レス) id: 9a244a2626 (このIDを非表示/違反報告)
早乙女 明(プロフ) - 宇宙陽華梨さんの作品ということもあって、この作品を観はじめましたが、暁証さんの作風も好きです。これからも頑張って下さい。 (2017年8月8日 11時) (レス) id: 7c73d234d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暁証&宇宙陽華梨 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年6月16日 23時