曇天の4兄弟!!弐

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やってしまった

人としてもそうだが、まず兄として最低なことをやってしまった

八つ当たりみたいなことして、置き去りにしてきた

しかも、数人の罪人と

後悔してもしきれないくらいの罪悪感が心の内を占める

ふと、手元を見ると腫れてきた拳が震えている

情けないな…

さっきは悪かったとか云って謝りに戻るのも考えたが、吹っ掛けてきたのはアイツだと思いたい俺は出来なかった


至極不毛なだけなのだが、高すぎるプライドが邪魔なのだ

ギチギチと鳴くのをお構い無しに歩を進めていると、云い様の無い淋しさが募る

『淋しい訳ねぇ…』

存外掠れた声が出て、また淋しくなった

イライラと淋しさが綯い交ぜになって泣きたくなってきた

此処で泣いてしまったら、何かを失いそうだ

まずは、落ち着こうと詰めていた息を吐き出す

気のせいだとしても、脳が正常を取り戻していく

『森の中を出鱈目に歩いてみるか』

目的を見つければ気を紛らわせることも簡単だ

複数の気配がある方へと歩を進めた

番外編14 2/22ですね(`･ω´･ ｡)→←39

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