曇天の4兄弟!!

番外編6 ページ43

辛い事ばかりだった


その時には回りの大人達よりも躯が大きくなっていた上に、性格もよろしくなかった(今と変わらないようだか…)ばかりに、手酷い目にも会ったが


家に帰れば忘れられた

まさか、遊郭で働いているとも云えず、町で人助けをしている、と云っていた俺を心配そうに出迎えてくれた


何処で何をしているかなんて知らないはずなのに、酷く辛い時は側に居てくれた

毎日、毎日、三人で神社の社まで迎えに来てくれた

あまりに躯が弱っている時は、そのまま泊まっていく事も合ったがほぼ毎日家には帰った


誰かが待っていてくれる事がこんなにも生きる力になろうとは…



それからは、悪夢を見てしまった時や、精神的に弱っている時は、こっそりと弟達の布団に潜り込んでいる

弟達にしてみればいい迷惑な事この上無いのだが

途中で気付いても、気付かないふりをしてくれる

それに甘んじて過ごしてきた


今は、弟達が苦しい時には自分が盾になってやろう、と思えるくらいには成長した

ウザがられるくらいには、側にいてやるつもりだ

ぐっすりと寝ている弟達を見やりながら満足気に笑う

今日も今日とてお兄ちゃんは親愛なる弟三人に愛情を注ぎまくっています

安らかな寝顔に酷く安心する自分自身に苦笑した

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Aの過去＋弟大好き宣言でした

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