曇天の4兄弟!!

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「ほんま長男も可哀想やなぁ」

こんな荷物…二つも抱えて…

「いや、ほんまに可哀想なんは…次男の方か。長男は中々の自己中なんやろ？」

確かに、客観的に見ると、気まぐれで自分勝手なのかもしれない

しかし、ただ気まぐれや自分勝手なだけではないのだ

少々、我が儘が過ぎる事もあるしそれがウザい事もある

でも、いつだって誰かの為にしか動かない

例えば俺等、例えば町民、例えばお国


誰かの為に動く男が自己中だと云えるのか


普段はどうしようもない体たらくだが、あれでも町の人々に慕われている

町に出る度にそれを思い知らされる

それは、Aだけでなく、天火にも当てはまる



「天兄はオイラ達の事を荷物なんて思ってない!」

「云うてへんだけやろ。このご時世自分が食うのにいっぱいいっぱいや。金も稼げんお前等なんて足手まといやねん」

身内の俺等でさえ何を考えているのか、はたまた何をしているのかさえも謎なのに…

お前に何が解るのか…分かるはずがない

「ははっ、当たりか？」

何も云わない俺に気を良くしたのか、最悪の一言を口にした

「弟二人がこれや…上の二人もたかが
知れとるボンクラや」

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