37話 ページ39
子供｢はい！｣
ﾃｼﾞｭﾝ｢な……なんだこれは……｣
子供｢生姜汁だよ、病気に効くの。あったまるよ｣
なんだ……
この色……
生姜というか泥水のようだッ
それにこの臭い……ッッ
彩火城でこんな物出たら軽く異臭騒ぎだッッ
まさか……！
私に毒を飲まそうとしている？
あの女か
あいつは恐らく私の正体に気付いている
おのれ賊め……
そうはいくか
ﾃｼﾞｭﾝ｢おっとっ、手が滑ってっ｣
ﾃｼﾞｭﾝ｢(零したフリをしてこの局面を逃れる他ない)｣
その時、黄色髪の男が零した生姜汁を手で受け止めた
ﾃｼﾞｭﾝ｢な……何を……｣
ｾﾞﾉ｢早く椀を！！｣
ｾﾞﾉ｢あーあ……俺の手……白龍くらいデカかったらなあ。ごめんなーちっとこぼれちゃった｣
子供｢もったいないねー｣
子供｢ないねー｣
ｾﾞﾉ｢ねぇ、これもう皆にあげていい？｣
ﾃｼﾞｭﾝ｢え……あ……あぁ……｣
子供｢ずるい僕もっ｣
飲んでる……
『泥水みたいな食べ物でもここではとっておきのご馳走なんです』
ｾﾞﾉ｢あの子達の顔見てみ？必死だろ、だって今日初めての食事だから｣
ﾃｼﾞｭﾝ｢一つの椀を、二人でか……？｣
ｾﾞﾉ｢そう、ここでは当たり前。たった一滴でも大事な命の一滴なの｣
子供｢おじさん、ごめんね生姜汁飲んじゃって……体、大丈夫？｣
ﾃｼﾞｭﾝ｢あ、いや……体はもう……別に……｣
嘘だ……
今日初めての食事がこれなんて嘘に決まっている
我が火の部族はここまで堕ちてはいない
ｾﾞﾉ｢坊ちゃんにはまだわからんか｣
ﾃｼﾞｭﾝ｢え……｣
『ゼノっ』
ｾﾞﾉ｢まっ、ここに来たのはいい機会じゃね？ゆっくり見学していけば良いから！んで、今度来る時は皆に菓子でも持って来てね♡｣
ﾃｼﾞｭﾝ｢………………｣
『もう！ゼノったら……』
ﾃｼﾞｭﾝ｢(バレ、て……)｣
『まぁ……ゼノもあんな感じですし、そちらが村の人達に何もしない限りこちらも危害は加えないと思いますから。ゆっくりしていってください』
いやいやいや、ではなぜ私に何もしない？
何を考えている!?
不気味だ
ｾﾞﾉ｢あれ、娘さん剣の稽古？｣
ﾖﾅ｢ええ、といってもまだ木刀での練習なの｣
ｾﾞﾉ｢あの兄ちゃんも慎重だな｣
いいいい
今の声
今の声
今の声
いまのこえ!!??
いま……あの方のお声が……？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 119人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すぴあ(プロフ) - こんのすけの存在している描写がめっちゃ少ないですが、います。あの、ぷっきゅー的な感じています。夢主の肩や周りにひっそりと。会話こそ無いので文章中には現れませんが……。情景を想像した際にこんのすけも入れてあげてくださいね…。私も頑張って文字にしますので (2021年11月5日 16時) (
レス) id: caee51db1c (このIDを非表示/違反報告)
すぴあ(プロフ) - さらさん» はじめましてー！コメントありがとうございます！！めっちゃ嬉しいです😭😭続きを楽しみにしてくれる方が居るだけで頑張れます！！ぜひまた感想頂けたら嬉しいです！！ (2021年10月10日 14時) (レス) @page26 id: caee51db1c (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして！！このコラボめっちゃ最高です！！もう大好きです！！暁のヨナめっちゃ大好き何です！！推しは、ジェハとシンアです！！続き凄く楽しみにしてます！！コロナで大変ですが、お体には気を付けて下さいね！！ (2021年10月10日 11時) (レス) @page24 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
すぴあ(プロフ) - ま、いいか〜！とりあえず様子見〜！ヘンデにおまかせ〜(違う) (2021年10月10日 2時) (レス) id: caee51db1c (このIDを非表示/違反報告)
すぴあ(プロフ) - 当初、全然そんなつもり無かったけど、なんかジェハルートになってね？え？ (2021年10月10日 2時) (レス) @page23 id: caee51db1c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すぴあ | 作成日時：2021年10月2日 17時
