82話【先輩風】 ページ32
祐希side
渋々諦めたAを横目に、会計を済ませる。
俺は、今日のLINE内容を思い出す。
藍《「Aさんは俺のっすからね。」》
突如、後輩から送られてきたLINE。
返信を打ったその直後、後ろから声がかかる。
A「...........すみません祐希さん。小川さんから聞きました。」
ったく、藍のやつ。
そんなこと言わなくたってとらねーっつーの。
俺そんなに信用されてない?笑
会話の途中で出した話題。
祐希「........そういえばさ、最近藍とはどうなの?」
すると予想通り動揺するA。
祐希「俺の勝手な予想。」
なんてカッコつけてみたけど、実際は藍から聞いてるし。
もー、何してんのおれ。
って思うけどさ。
ちょっとはカッコつけたいじゃん。
お会計もスマートに済ませる。
内心焦りしかないけどね。
レシートどこにしまおうとか、
今の言葉、変じゃなかったかな?とか。
祐希「じゃあ、今日はありがとう。」
A「いえ、こちらこそ。お疲れ様でした。」
祐希「うん、お疲れー。」
でも、必死に先輩風吹かせてるんだ。
祐希《「安心しとけ。」》
俺は自室へ戻った。
ーーーーー
って言うちょっと余裕を出してる祐希氏を見たかったんよ。
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作者名:きょれっくす | 作成日時:2023年11月22日 23時