・ ページ11
その後は食って呑んでのどんちゃん騒ぎだった。
大倉とヨコに関してはベロベロで生きてるのはお酒にめっちゃ強いうちと明日サタプラで前科あるからあんま飲まんようにしとった丸だけ。
横「〒○°〆|やねんなぁー」
酔いすぎてろれつが回ってないヨコを横目に見ながら(ダジャレちゃうで)うちは机に伏せて寝ている大倉に上着をかけてあげた。
心なしか口角が上がっている気がする。
楽しい夢でも見とんかな。
丸「どう？Aちゃん、今日楽しかった？」
丸が急にそう聞いてきた。
「めっちゃ楽しかったで！」
うちはいつも通りの笑顔でそう答える。
丸「良かったぁ〜…」
丸が大袈裟にため息をついて
丸「最近な、なんかAちゃんとの距離を感じてもてさ…だから今日誘ってん。」
と言った。
この後の丸の説明がめっちゃ分かりにくかったからまとめると、
・丸には最近うちがみんなに対して壁を作ってるように見えた
・丸はそれが心配で大倉と横に相談した
・その結果横の提案でこのお食事会をする事になった
という事らしい。
確かに最近疎外感を感じる事はあったけど…
「そんな気使わせてごめんな、丸。」
そんな言葉がうちから最初に出た。
丸は真っ直ぐうちの目を見つめる。
そして口を開いた。
丸「嫌や、なんでAちゃんは最初にいっつも謝るん？Aちゃんは僕らに気使いすぎやねん。何年の仲やと思ってるん。今更あんな事言われたくらいで対して変わらへんで？」
真剣な丸の眼差しに思わず俯いてしまう。
「ごめんな…。気にしすぎとって…」
うちはぽつりとそう呟いた。
しかしそれが聞こえていたのか丸は諭すような口調で
丸「ほら、またそうやって謝る！僕は謝られるよりお礼言われた方が嬉しいで！」
と言い、へにゃっと笑った。
その顔を見てなぜかうちの体から力が抜けた。
「ありがとう、丸」
うちも丸に釣られたように笑いながらそう言った。
やっぱり丸はすごい。
丸と親友で良かった。
丸「じゃあそろそろ帰りますか！この2人どうしよ…？」
丸は机の上でぐったり伏せている2人を見た。
やけに静かやと思ったら横も寝とったんか。
「うち横おぶって行くから丸に大倉頼んでええ？」
丸「ええよ。お金…」
「とりあえず丸とうちで割り勘。明日2人に請求な」
丸「了解です！姫！」
「頼んだわよ、ナイト！」
そうしてうちらは先にお会計してからまた個室に戻ってうちは横を丸は大倉をおぶってタクシーに乗り込んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 222人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
てりゅここ(プロフ) - サーさんさん» 初めまして！読んでくださりありがとうございます！これからも頑張ります！ (2020年4月24日 0時) (
レス) id: a989dff0d5 (このIDを非表示/違反報告)
サーさん(プロフ) - てりゅここさん、初めまして!∞の紅一点シリーズ読ませて頂きました！主人公ちゃんとメンバーの関係性がこの後どうなっていくのかとても続きが気になります！そして主人公ちゃんのお姉さんもこの後出てくるのかな？更新頑張ってくださいね！ (2020年4月23日 22時) (レス) id: 2aa0ad98f1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：昴 | 作成日時：2020年3月9日 0時
