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丸山side
「ちょっと、Aちゃん、なんで急に早く歩くんよ〜！」
「自分のファンとプライベートで関わるの嫌でしょう。」
Aちゃんの顔は耳まで赤くなっていた。
「嫌じゃないよ〜別に。それよりさ、Aちゃんは僕のこと、恋愛的に好きやと思った事ある？」
「へ…？」
「そのまんまの意味！」
Aちゃんは困惑している。
そりゃそうか。
好きなアイドルに急にそんな事を聞かれたら誰でも焦るだろう。
でもこれも章ちゃんの為や。
「…恋愛と推しは別って言うか…。丸山さんの事は好きなんですけど付き合いたいかと言われればそうでも無いですし…」
「なるほど〜そういうもんなんや(笑)」
「ごめんなさい私なんかがこんな事言っちゃって」
「ええねん別に〜(笑) ファンと恋愛って違うもんね！」
「はい…。てかなんで急にこんな質問を…」
「秘密！！！」
ほらな、章ちゃん。
僕は心の中でガッツポーズを決めていた。
それにしても今日の章ちゃんは凄かったな〜…
この事章ちゃんに教えてあげたいけどAちゃん、エイターやって隠したいみたいやし、どうやって誤解解こ…
「ここからはもう大丈夫です。今日はありがとうございました。あの…安田さんには私がエイターって事黙ってて頂けませんか…」
駅に着き、Aちゃんは僕に言った。
念押ししてきたな。
「分かった！大丈夫！」
「それでは」
「じゃあね」
僕はAちゃんに手を振って、タクシー乗り場まで歩き出した。
特に下心がある訳でも無さそうやし、良い子っぽいな。
章ちゃんどうしよっかなー…
このまま嫉妬させとくのも面白いけどちょっと怖いからな…
僕はタクシーを捕まえた。
そして乗り込む。
とりあえずLINEしてみる？
したところで冷たい返事しか来なさそうやけど…
うーん…
僕はタクシーに乗りながらも章ちゃんの事で頭がいっぱいだった。
続く (更新停止中)
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作者名：昴 | 作成日時：2020年1月6日 13時
