こんなはずないと思ってた(青) (ページ1)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:6,537 hit

1 ページ1

「好きです！付き合ってください！」

「ごめん。無理。」

「そう、ですか…。お話聞いてくれてありがとうございました」

会社の後輩である彼に告白され、私は当然のことながらふった。

改めて、私は三宅A。

35歳、独身。

あ、痛いと思ったやろ。

こう見えて私モテるねんで。

大阪生まれ大阪育ちのせいか、大人になって東京へ出ても頑固な性格は変わらず、

推しのことだけ考えていたらここまで来てしまった。

私は彼が去った後、会社の食堂へ向かい、テキトーにうどんを頼んで席に座りYouTubeを開いた。

YouTubeで推しのソロパート集を聴きながら麺をすする。

あー声からしてイケメン。
甘い声最高。
とろけそう。

もうこの動画も何回聞いたことか分からないけど、聴くたびに感動してしまう。

え？私の推しは誰かって？

ふふふっ、私の推しはねー、ギャグ連発してはすべって凹んじゃう可愛いムードメーカーでー、でも、ベース持つと一気にカッコ良くなっちゃう！

そんなん良いから名前？

関ジャニ∞の丸山隆平くんでーす♡

あ、自分でも今のはキモかった。

私だってね、夢女子とかじゃないからそろそろ現実見ないといけないのは分かってる。

でもな、推しを見てたが幸せやねん！！！

まさか、そんな私が恋をするとは。

その頃は知らなかった。