こんなはずないと思ってた(青) (ページ13)

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安田side
「安田さん、今日はありがとう！丸山さんもお邪魔してすみませんでした…」

「ええよ僕が勝手に来ただけやし！あ、AちゃんLINE交換せえへん？Aちゃんおもろいからまた飲みに行きたいな」

「え、良いんですか？」

丸の申し出にAちゃんは満更でも無さそう。
丸、どういうつもりやねん。

2人はLINEを交換してなにやら楽しそうに話している。

そして一区切りついた頃、

「じゃあ私そろそろ帰ります！それでは！」

と言ってAちゃんが帰って行った。

「なあ、丸。どういうつもりなん。」

「別に？おもろかったから」

丸は笑いながら言う。

「それよりええの？Aちゃん送って行かんくて。」

丸の挑発的な言い方に少しむっとしてしまった僕は

「そんなん言うんやったら丸が送って行けば？」

と子供のような返しをしてしまった。

「章ちゃんがそれでええんやったら送って行くわ。女の子1人は危ないしな。」

丸はそう言って数m先にいるAちゃんを追いかけ始めた。

僕はタクシーを捕まえてさっさと乗り込む。

僕ってこんな幼稚やったっけなぁ～…

丸相手にムキになってアホみたい。

だいたい丸はアイドルである限り恋愛するつもり無いって言ってたやん。

なんやこのイライラした気持ち…

…もしかして嫉妬してんのかなぁ～
丸相手に。

でもAちゃん丸に惚れとるっぽかったしなぁ～…。

僕は大きなため息をついた。

その夜はなかなか寝れんかった。