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いざ帰ろうとしてもなかなか帰れないものだ。
俺らはしつこくLINEを聞かれた。
でももちろん交換しない。
一般人の子は危険やからな。
まあAさんとは交換してもてんけど！
それとこれとは別やん。
それにあの子、俺の事狙っとる訳ちゃうし。
帰り道。
俺と大倉は同じタクシーに乗った。
無理やり付き合わせたお詫びとして大倉がタクシー代を奢ってくれるらしい。
大「やすさぁー、Aさんっていう子とずっと喋ってたやん(笑)」
安「あの子喋りやすかってんもん〜」
大「Aさん、結構可愛かったよな、」
安「え」
大「なにびっくりしとるん(笑)」
安「いや、狙っとるんかなーと思って(笑)」
大「狙っとるって言ったらどうするー？(笑)」
安「いやいや、嘘やろ(笑)」
大「嘘やし(笑)なに焦ってるん？(笑)」
笑っている大倉と目が合う。
安「焦ってへんやん(笑)」
俺は慌てて目を逸らした。
大「やすが怪しいわー(笑)まあええか(笑)」
大倉は何かを諦めたようで、俺寝るから着いたら起こしてなと言って眠りについた。
ほんまマイペースやなぁ…
それにしても、なんで大倉がAさんの事言った時ちよっと胸が痛くなったんやろ…
世の中には不思議な事があるもんやな
続く
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作者名：昴 | 作成日時：2018年12月10日 0時
