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Aさんを除く女の子たち3人は俺らに気利くアピールしたいんかサラダ取り分けてくれたり、ビールがなくなったらおかわりいりますか？とか聞いてくれる。
そんなんしてくれんでも自分でやるのに。
一方、他の子がそこまでやってる中、Aさんだけがなにもしようとしない。
ただ1人で焼き魚食べてビールを飲むだけ。
言うたらめっちゃ浮いとる。
妙に魚の食い方綺麗なんがおもろいねんけど。
てか、ちょっとくらい気利かしてくれてもええのに。
大「Aちゃん？やっけ？1人で食っとらんとみんなで喋ろうやー」
良い感じに酔いが回ってきた大倉がAさんに話しかける。
いきなり名前呼びってさすが大倉やな。
「大川さん…でしたっけ…？」
Aさんは目を細めながら聞く。
大「いや、大倉やし(笑)Aちゃんおもろいなぁー(笑)」
すかさずツッコミを入れる大倉は上機嫌や。
「あ、失礼しました。大倉さんですね？」
Aさんは首を軽く傾げた。
大「合っとるでー！で、一応言うけどこっちの可愛らしいのが安田なぁー(笑)」
可愛らしいのは余計や。
「や、安田さん…」
ちょっと覚えにくそうやな。
ってなんでや。
安田って割と簡単やろ。
大倉がAさんに話しかけたおかげで彼女も話の輪に入ってきた。
俺もしばらくは他の女の子たちと喋っててんけどどうやらAさんはギターが弾けるらしく彼女と音楽の話で盛り上がった。
Aさん他の女の子に睨まれとったけどな(笑)
可哀想に(笑)
大倉は相変わらずモテモテで。井口くんと岡田くんは2人で喋っとる。
ちょっと可哀想。
Aさんと思ったより話が弾んだ俺はAさんとLINEを交換してしまった。
A安田さんよろしくお願いします
しょーたこっちこそよろしくなぁ〜!!
「安田さんはギターにこだわりとかあるんですか？」
安「おん！当たり前やん〜！例えばなぁ〜！」
結構ガサツな感じやのに礼儀正しいAさん。
俺がタメ口なんがちょっとアレなんやけどまあ話は弾みまくっていつの間にか時計の針はてっぺんを指していた。
安「僕ら明日仕事やから帰ろーや。」
俺は女の子たちと盛り上がっとる大倉に耳打ちする。
大「そーやな。…俺ら明日仕事やから帰るわー！」
大倉がそう言った瞬間、女の子たちからは不満の声が漏れる。
Aさん1人が無関心そうやった。
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作者名：昴 | 作成日時：2018年12月10日 0時
