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Episode4 ページ4
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「買い食いは怒られるよ」
「この時間なら誰も通らないよ」
内緒だよ、と人差し指を立てるAちゃん。
俺は肉まんとおにぎりを買って、Aちゃんはあんまんを買った。
「俺、小さい頃あんまん食べて苦手ってなってから一度も食べてない」
「美味しいよ、食べてみて」
食べかけのあんまんを差し出され、じゃあ、と大きくほおばる。
彼女にとってはなんてことのないことだから、俺が過剰に反応する必要はない。
「……。ミスマッチだと思うんだよね」
「ええ?そんなことないよ」
「ほら」
今度は彼女に差し出す、弾ける肉汁が今にもこぼれ落ちそうな肉まん。いただきます、と大きなひとくちをいただかれた。
「一口でっか」
まあね、と彼女は目尻を垂らして笑った。
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作者名:にんじん | 作成日時:2020年3月20日 14時