歪んだ世界であなたと自由を掴む2【ペルソナ5ロイヤル】

第八十一話　冷徹さ ページ45

夢主side

｢マダラメ様の御前である。頭が高いぞ、侵入者ども！｣

｢勉強させてもらったよ、斑目。真贋を見抜くには、ときに冷徹さが要ることを。心おきなく貴様を見定めさせてもらう！俺の、ゴエモンと共に！｣

喜多川くんはシャドウに氷結属性の攻撃を与えた。周りを囲んでいたシャドウの弱点も氷結属性だったので、一瞬の内に消滅した。

｢すっごい……｣

｢リティ！まだ来るよ！｣

パンサーがそう言うと、今度は少し強そうな敵が現れる。
でも、私たちなら大丈夫。
絶対に負けない。

｢自由を掴め！エアリエル！｣

万能属性の『メギド』で攻撃をする。
少し体力を削れたようだった。
次はジョーカー。

｢ジャックフロスト!!｣

ジョーカーはジャックフロストというペルソナで、喜多川くんと同じ氷結属性の攻撃をした。
弱点ではなかったようだけど、敵は凍りついた。チャンスだ。

｢ぶっ込め！キャプテンキッド！｣

｢踊れ！カルメン！｣

二人はそれぞれ物理攻撃と火炎攻撃を敵にくらわせた。クリティカルになり、ダウンした敵に私たちはすかさず総攻撃をする。


｢うちら最強じゃない？｣

最後はパンサーの一撃で終わったのだった。


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初めてのペルソナ召喚でかなり疲れた様子の喜多川くんは床に膝をつく。
そんな彼に斑目はこう言う。

｢祐介、貴様はな、輝かしい未来をドブに捨てたんだ。貴様の絵描きへの道、あらゆる手を使って刈り取ってくれる……！｣

｢斑目ぇ！｣

斑目は逃げるように姿を消した。
喜多川くんはそれを追いかけようとするが、足が動かずその場にとどまったままだ。

｢なんで動かない！｣

｢体力限界でしょ？無理されても足手まといだから！｣

｢うん、無理しないで。いっかい、ここから離れよう｣

大丈夫だよ、喜多川くん。
あなたの絵への道は、誰にも刈り取らせたりなんかしないから。

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