歪んだ世界であなたと自由を掴む2【ペルソナ5ロイヤル】

第四十七話　カウンセリング ページ5

竜司お前ら、結局あれ受けんの?

杏カウンセリングのこと?

杏やっぱりA以外強制みたいだね

竜司丸喜には行くって言ったけどよ

竜司やっぱメンドーだよな……

蓮行こう

杏そうだね

杏無駄に目をつけられても意味ないし

Aうんうん!お菓子もあるんだから!

竜司もうお菓子は忘れろ

杏とりあえず私、今日行ってみるよ


杏は行くって言ってるけど私は強制されてないわけだし……。でもお菓子は食べたいし！
カウンセリングを受けることで視野が広がると思うし！

私はお菓子の誘惑に負けて、その日の放課後に保健室に向かった。

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コンコンっと保健室の扉をノックすると、すぐに｢はい｣と返事が返ってくる。
私は中に入って、椅子に座っている先生にお辞儀して

｢こんにちは！カウンセリングをお願いしにきました！｣

｢あははっ、元気だね。もちろん構わないよ！あ、よかったら座って｣

｢はい！｣


椅子に座って、お互いが落ち着いた気持ちの状態でカウンセリングを始めてくる。
先生の話し方はやっぱり優しくて、色々なことを相談することができた。

｢そっか……君はお母さんと色々あったんだね｣

お母様のことを、さすがに全部は話せないから、色々あったということを伝えた。

｢はい。でも今はすっかり仲良し家族ですごく幸せです！｣

｢そうなんだね。僕も君が幸せならそれでいいと思うよ｣

そういえば私は丸喜先生に質問があったんだった。心理学に詳しい先生に。

｢あの、ちょっと自分の話じゃなくなるんですけどいいですか？｣

｢もちろんだよ。話してごらん？｣

｢私、あるお友達の笑顔に、違和感を感じることがあるんです｣

｢違和感？｣

｢はい。はっきりはわからないんですけどなんだか違和感を感じます｣

｢それは……もしかしたらそのお友達は本当の自分を隠しているのかもしれないね｣

本当の自分を？
そうなのかな……

｢あ、これはあくまで僕の考えだよ。本当のことは本人しかわからないから｣

｢そうですね。……だったら｣


もし、自分を隠している人に本当の姿を見せて欲しいと思ったときはどうすればいいんですか？

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