第七十五話 こじ開ける ページ39
｢あの先、どうやって進んだらいいの……？｣
現実世界に帰還してきた私たちは、斑目のアトリエの前で頭を悩ませていた。
あの厳重な警備を無理に突っ切るのは危険すぎる。
それに制御端末のようなものは帰りに見ていた限りなかったはずだ。
モルガナはどうするつもりなんだろ？
｢ワガハイの出番だな！｣
｢モナ……？｣
｢えっと、どういうことなの？｣
モルガナの出番？
｢怪しい場所に心当たりがある。と言っても、この『現実の屋敷』の方にな。忘れたか？あの美術館は『ここ』なんだぜ？｣
｢モナすごい……！｣
感嘆の声をあげる。
前に来たとき、モルガナが屋敷を見てまわっているときに見つけたのだろう。
お陰であの先に進めるかも！
｢んで？どこなんだ、それ？｣
｢2階の一番奥だ。不自然にゴツイ鍵がかかってた｣
｢鍵かけるってことは見られちゃマズイってことだよね｣
｢うん、わたしもそう思う｣
鍵をかけるくらい見られたくないもの。
あの人にとって、それは何なんだろう。
｢けど、俺たちがこじ開けてえのはここじゃなくてパレスだぜ？｣
｢扉をマダラメ本人の目の前で開けんのさ。要は『扉は開けられない』というマダラメの『認知』を変えるんだ｣
認知の書き換え。
それをすればあの扉は開く。
｢けど、やるにしても現実の方に『ゴツイ鍵』があるんでしょ？｣
｢ワガハイにかかればヘアピン一本で楽勝さ｣
やっぱりモルガナすごい！
あ、でも
｢どうやって中に入るつもりなの？現実の屋敷の中にその鍵があるんだから、中に入らないと開けられないよ｣
それに私たち(杏以外)は出禁をくらっている。
入る方法なんて……
｢その通りだナマエ。それにこじ開ける所から全部マダラメの前でこなすのは無理だ｣
｢ほんのちょっとの間、目を逸らしといてくれる人が……いたらなあ……｣
そう言い、杏を見る。
｢ん？｣
｢あー……あーあー｣
｢なに？ちゃんと言ってよ｣
｢……やっぱ、ヌードしかなくね？｣
｢はあ!?｣
竜司は何をいいだすの！
杏のヌードなんて……絶対やだ！
｢奇遇だぜリュージ。同じこと考えてた｣
モルガナまで……。
｢マダラメの家に怪しまれず入るには、それが一番の口実だ。アン殿にひと芝居うってもらいたい。鍵を開けるためにワガハイも同行する｣
｢……私がオトリやるしかない？｣
杏……。
｢大丈夫。いざとなったら、私が守る｣
｢俺たちもだ｣
私と蓮がそう言うと杏は俯く。
そして、
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すみれ(プロフ) - テイル@パピコ同盟さん» わかってくれますか！すごく嬉しいです(^^) 音楽を聴きながら読むのはやっぱり楽しいですよね〜♪そしてお話、是非したいです！少し忙しい身なので返信は遅くなるかもしれませんが、それでもよかったら私のボードに来てください！作品の感想もありがとうございます！ (2020年6月28日 15時) (
レス) id: 28009c6402 (このIDを非表示/違反報告)
テイル@パピコ同盟(プロフ) - ペルソナ5sの曲を聴きながらこれを読んでいます！分かりますその楽しみ方！！いつか話せる時があったら話してみませんか？面白かったです！ (2020年6月28日 11時) (レス) id: a6ac34b766 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - 皇妃葎さん» ありがとうございます！めっちゃ嬉しくて舞い上がってました！いい作品だなんて言われちゃってニヤついてしまいました笑評価もありがとうございます！更新めっちゃ頑張ります！これからもこの作品をよろしくお願いします♪ (2020年5月31日 13時) (レス) id: 28009c6402 (このIDを非表示/違反報告)
皇妃葎 - 続編おめでとうです！いい作品すぎて星を何回も押してる…。どうして一回しか押せないんですか！？更新頑張ってください！応援してます！ (2020年5月31日 10時) (レス) id: c6aa45914a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみれ | 作成日時：2020年5月24日 18時
