第七十四話 開かずの扉 ページ38
ジョーカーが見つけた穴を潜って、監視室のような場所に辿り着く。
そこには赤外線の制御端末があった。
「おっ、セキュリティどうのって書いてあるぜ!これで赤外線、切れんじゃね?」
「でも、なんかパスワードいるみたいだよ?」
さすがにパスワードなしはないよね……。
どうやって探そう。
「誰かに聞こう」
ジョーカーがそう言う。
誰かって……ああ!
「そこら辺をうろうろしている敵にだね!」
「そうだ」
さすがジョーカーと私は感心する。
私もこんな風に早くなりたい。
早速、監視室を出て敵を探す私たち。
でもそれはすぐに見つかった。
壁に隠れ、敵の話を盗み聞きする。
「おい、侵入者の話は聞いたか?」
「コソ泥がうろついてるんだってな。念の為、パスワードを変更しとけってさっき連絡があった」
パスワードの情報だ。
私はメモをする準備をする。
「パスワードを変えたのか。何にしたんだ?」
「ヨロシク」
え?ヨロシク?
驚きのあまり固まってしまった。
そ、そんな簡単なパスワードにしていいんだ。
「聞いた?」
「うんバッチリ!」
「んじゃジョーカー、解除ヨロシク(4649)!」
ジョーカーが制御端末に4649と打つと、赤外線が切れてモナが自由になった。
「ふぅ、よかった……」
私は安堵の息をついた。
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パレスの中をかなり進んだとき。
いきなり、すごく豪華な建物が見えた。
明らかに怪しい。
何か大事なものを隠しているのかも。
そこは何枚もの襖が重なっている所の先。
私たちが走って突っ切ると、同時に襖も開きだす。
「うわぁ!開きすぎだろ!」
「確かに……って、あ」
そこにはまた赤外線があった。
それも今まで見たのより強そうなもの。
「げっ、なんだこりゃ!」
「これ……例の赤外線だよね?こんなの越えらんないじゃん……」
「だがこれだけ厳重って事は、守りたいモノがこの先にあるって証拠だ」
守りたいモノ。
もしかして、みんなの言うオタカラなのかもしれない……。
「じゃあ、また制御端末を探さなきゃいけないのかな?」
「いや、待て。あの奥の扉……あの柄……どっかで見たような」
孔雀の絵が描いてある扉を考え込みながら見つめるモナ。
そして、
「……そうか!あそこだ!あそこのフスマと同じだ、間違いない!」
私たちは全く見覚えがなけど、モナにはあるみたい。
「オマエら、いったん引き上げだ!」
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すみれ(プロフ) - テイル@パピコ同盟さん» わかってくれますか!すごく嬉しいです(^^) 音楽を聴きながら読むのはやっぱり楽しいですよね〜♪そしてお話、是非したいです!少し忙しい身なので返信は遅くなるかもしれませんが、それでもよかったら私のボードに来てください!作品の感想もありがとうございます! (2020年6月28日 15時) (レス) id: 28009c6402 (このIDを非表示/違反報告)
テイル@パピコ同盟(プロフ) - ペルソナ5sの曲を聴きながらこれを読んでいます!分かりますその楽しみ方!!いつか話せる時があったら話してみませんか?面白かったです! (2020年6月28日 11時) (レス) id: a6ac34b766 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - 皇妃葎さん» ありがとうございます!めっちゃ嬉しくて舞い上がってました!いい作品だなんて言われちゃってニヤついてしまいました笑評価もありがとうございます!更新めっちゃ頑張ります!これからもこの作品をよろしくお願いします♪ (2020年5月31日 13時) (レス) id: 28009c6402 (このIDを非表示/違反報告)
皇妃葎 - 続編おめでとうです!いい作品すぎて星を何回も押してる…。どうして一回しか押せないんですか!?更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月31日 10時) (レス) id: c6aa45914a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すみれ | 作成日時:2020年5月24日 18時