第七十二話 赤外線地獄 ページ30
私たちはパレスの中に入る。
すると、前に行ったときはなかったものがそこにはあった。
「待て、ジョーカー!」
モナの声で前を進んでいたジョーカーは足を止める。
よくよく目を凝らして見るとそこにあったのは。
(コレ赤外線だ)
「チッ……赤外線のセキュリティ装置だ。触ると敵に警戒されちまう!」
「こんなん前はなかったろ!?」
「悪い噂でマダラメの警戒心がじわじわ増してんのかもな……」
「確かに危ないけど、赤外線って怪盗らしくない?華麗に避けたりしたりさ!」
ゲームとかでありそう!
私は一人でわくわくしていた。
そんな私の様子を見たみんなはクスッと笑う。
「お前はいっつもプラス思考だな。ま、確かに怪盗らしいな!」
「リティのそういうところ、いいと思う」
ジョーカーとスカルに褒められて、盛大に浮かれてしまった。
つい、照れてれとしながら赤外線を真っ直ぐに突っ切ってしまい。
「侵入者だ!探せ!」
自ら警戒心を上げてしまった。
「……今の怪盗らしさはないね」
「はい……ごめん」
調子に乗るのは止めよう。
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結構進んだ頃、妙にキラキラした作品が置いてある場所にやって来た。
怪しく思いながらも、私はそれを無視して走る。するとモナが、
「おっ、おい!ちょっと待てよ!?この金ピカ、放っとくのか?」
「や、でも怪しくない?」
「う〜ん……見ろよこの輝き。持ち出すのは大変そうだけど、売れば結構な値になるんじゃないか、コレ」
モナは作品以上に目をキラキラさせながら作品に飛び付く。
「おいおい……。そんなことの為に来たんじゃ……」
ん?モナ、何か踏んでる。
コレ、危ないような……。
私は咄嗟に作品から離れる。
危ないという予想は当たり、赤外線が沢山現れた。スカル、パンサー、モナを取り囲んでいる。
「しまった、防犯装置だ!」
「モナ何してんだよお!どうする、突っ切って逃げるか?」
「あ、待って。ジョーカーとリティは動けるみたい!」
ジョーカー、さすが!
「すまない二人とも。何とか抜け出して赤外線を切ってくれ!」
OK、モナ。
すぐに赤外線地獄から解放させるからね。
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すみれ(プロフ) - テイル@パピコ同盟さん» わかってくれますか!すごく嬉しいです(^^) 音楽を聴きながら読むのはやっぱり楽しいですよね〜♪そしてお話、是非したいです!少し忙しい身なので返信は遅くなるかもしれませんが、それでもよかったら私のボードに来てください!作品の感想もありがとうございます! (2020年6月28日 15時) (レス) id: 28009c6402 (このIDを非表示/違反報告)
テイル@パピコ同盟(プロフ) - ペルソナ5sの曲を聴きながらこれを読んでいます!分かりますその楽しみ方!!いつか話せる時があったら話してみませんか?面白かったです! (2020年6月28日 11時) (レス) id: a6ac34b766 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - 皇妃葎さん» ありがとうございます!めっちゃ嬉しくて舞い上がってました!いい作品だなんて言われちゃってニヤついてしまいました笑評価もありがとうございます!更新めっちゃ頑張ります!これからもこの作品をよろしくお願いします♪ (2020年5月31日 13時) (レス) id: 28009c6402 (このIDを非表示/違反報告)
皇妃葎 - 続編おめでとうです!いい作品すぎて星を何回も押してる…。どうして一回しか押せないんですか!?更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月31日 10時) (レス) id: c6aa45914a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すみれ | 作成日時:2020年5月24日 18時