歪んだ世界であなたと自由を掴む3【ペルソナ5ロイヤル】

第八十九話　予告状　斑目一流斎殿 ページ6

私たちは斑目に予告状を出すために、まずアジトに集まった。

｢これで奴に引導が渡せるんだな｣

｢マダラメは人が変わったようになる。元に戻す方法はない。オマエはそれでいいんだな？｣


モルガナが祐介に問う。
彼の返事次第で今後が決まってしまう。
けど、祐介ならきっと……

｢奴は芸術だけでなく、多くの才能を食い物にした。清算なしには未来など考えられない｣

｢祐介……｣

｢心配するな、冷静に考えて決めたことだ。お前達の力を貸して欲しい｣

祐介の考えはしっかり伝わった。
彼の頼みに対する私たちの返事は、


｢もちろん！｣



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次の日


斑目にある知らせが来た。
こんな内容の物が個展会場の至るところに張られていたと。


才能が枯渇した虚飾の大罪人。

斑目一流斎殿。

権威を笠に門下生から着想を盗み、盗作すらいとわぬ、芸術家。

我々は全ての罪を、お前の口から告白させることにした。

その歪んだ欲望を、頂戴する。

心の怪盗団『ザ･ファントム』より


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｢効果覿面だね。あの斑目の反応は間違いない！｣

｢うんうん、文章もマークもカッコよかったし！｣


予告状の文章は竜司と祐介が担当した。
前回の鴨志田の予告状がモロ竜司の口調の文章で書かれていたため、私たちには不評だった。
そこで抜擢されたのが、祐介だ。


虚飾の大罪人、なんて言葉、私たちだけだったら思いつかなかった。

そして、あのマーク。
竜司が案を出して出来たというマークはすごくカッコよく決まっていた。
マークの下に書いてある『Take your heart』という言葉も、今からの私たちらしい言葉だ。


｢行くぞ、みんな｣


あなたの歪んだ欲望、奪わせて貰うよ。(Take your heart)


虚飾の大罪人、斑目一流斎。

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