第百二十五話 銀行 ページ44
蓮からの連絡によると、怪盗団が知りたがっていたボスの名前を新聞記者から聞き出すことができたらしい。やっぱり、蓮達に任せてよかったと思ったのだが。
竜司がぷんすかと怒りながら集合場所にやってくる。
「昨日はよくも…!危うく俺だけ『異世界』に……」
「ナビでも起動したの?」
「な、なんでもねえよ!始めろ、祐介」
竜司の様子が変なのはいいとして、ボスの名前は『金城潤矢』
ナビにその名前を入れると案の定反応があった。
「後は場所のキーワードが2つ。『何処』を『何』だと思っているかだ。でも、被害がこの辺中心って以外、手掛かりはない。思いつくキーワードを色々言ってみるしかないぜ」
「うーん、牛耳ってるっつーことは……『庭』とかか?」
『候補が見つかりません』
「お金好きでしょ…『札束風呂』とか?」
『候補が見つかりません』
「ATM……とか?」
『ピコン!』
「反応があるがキーワードとしてだな……」
「ATMがある場所…『銀行』か?」
『候補が見つかりました』
蓮の言葉にナビが反応する。
金城のパレスは銀行。
銀行……銀行……。
「犯罪で金を巻き上げてるヤツが考える『銀行』だぞ?何か狂気なパッションがあるに違いない!」
「いや、パッションて……」
「『銀行』かぁ。あ!お金が引き出せる場所とか?」
「ああっ、もしかして『被害者』か?カネは被害者の財布から引き出してんだろ。『銀行』は『被害者のいる場所』ってことか?」
「おい勘弁しろよ!金城の被害者とか渋谷全体で何人いると思ってん……」
『ヒットしました』
今度は竜司の言葉に反応した。
となると、金城が『銀行』だと思っているのは。
「渋谷全体……?」
第百二十六話 足のつかない場所→←第百二十四話 利用できるものは利用する
55人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すみれ(プロフ) - テイル@パピコ同盟さん» コメントありがとう〜〜!こちらこそ返信遅くてごめんね。更新頑張ります!これからもよろしくね! (2020年7月11日 16時) (レス) id: 28009c6402 (このIDを非表示/違反報告)
テイル@パピコ同盟(プロフ) - 続編おめでとう!最近話せてなくてごめん!頑張ってね!これからも応援するよ! (2020年7月11日 6時) (レス) id: f918ed1ff0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:すみれ | 作成日時:2020年7月10日 21時