第百十一話 見捨てない ページ28
「困ってるヤツを助ける怪盗がいるなら、俺は全力で応援するけどね。誰かさんより、よっぽど頼りになるし」
竜司の言う誰かさんは、目の前にいる人。
彼女は傷ついた表情になって、蓮たちから背を向ける。
「……授業、ちゃんとでなさいね」
そう言って、生徒会長は去っていく。
会長の近くにいたAは会長が呟いた言葉を聞き逃さなかった。
「わたしだって……」
「……？」
彼女にも何かあるのだろうか。
何もない人がこんなに悲痛な声をするのだろうか。
「さっきのアレ、取り消す。『続けて大丈夫かな』って言ったこと。悔しいよ、このまま終わるなんてさ」
「当たり前だ。そろそろ次の大物見つけねえと」
「それにAが言ってた言葉、思い出したの。警察が動いてたとしても、困ってる人がいるなら見捨てたくなんかないよ」
「そうだね。これからも頑張ろう！」
集まる約束をしていた怪盗団は渋谷駅で集合した。
何故か祐介の手にキャリーバックがあったが、まだツッコまないことにする。
祐介はスマホで怪盗お願いチャンネルを見ていた。
「すごい勢いでレスが増えてるな。だが俺たちに否定的な意見も目立つ」
「昨日のテレビに影響された意見が殆どだろうね」
「否定するのは勝手だが、影響だけされてケチが付くのもな」
「信じてくれる人、せっかく増え出したのに……」
「また大物やりゃすむ話だろう？」
「……で、次の『大物』の目星は？」
うーんと全員が固まる。斑目を改心させてすぐではあるが、怪盗団に対して否定的な意見が多い今、行動を起こして人々の意見を良いものに変えていかなければいかないのだが＿＿。
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すみれ(プロフ) - テイル@パピコ同盟さん» コメントありがとう〜〜！こちらこそ返信遅くてごめんね。更新頑張ります！これからもよろしくね！ (2020年7月11日 16時) (
レス) id: 28009c6402 (このIDを非表示/違反報告)
テイル@パピコ同盟(プロフ) - 続編おめでとう！最近話せてなくてごめん！頑張ってね！これからも応援するよ！ (2020年7月11日 6時) (レス) id: f918ed1ff0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみれ | 作成日時：2020年7月10日 21時
