検索窓
今日:5 hit、昨日:10 hit、合計:27,755 hit

第百三話 小学生気分 ページ20

「どうしよっかな……」


Aは悩んでいた。それは今度ある社会科見学の行き先についてだ。色々な場所があるが、正直どこにいっても楽しそうで迷いに迷っている。
どうしよう、と再び考えたそのとき、Aのスマホが鳴った。
電話、それも相手は吾郎だ。Aはすぐに電話に出る。


『もしもし』


『もしもし、A? 今、時間大丈夫?』


『うん!今はお昼休みだから。どうしたの?』


『ううん、大した用事じゃないんだけど。Aの学校って今度社会科見学があるだろう?』


『うん、あるよ。ちょうど行き先をどこにしようか考えてたところ』


『ということはまだ決めてないんだね。それならテレビ局にしない? 秀尽学園の見学に僕の出演する番組があるんだ』


『えっ!ほんと!!』


テレビ局は今まで一度も行ったことのない場所だ。それにテレビに出演する吾郎が見れる。吾郎の言葉でAの社会科見学の行き先は一瞬にしてテレビ局に決まった。


『行く!絶対行くよ!』


『ハハ、ありがとう。番組、楽しみにしててよ』


『うん!出演頑張ってね!』




✰⋆。:゚・*☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・*☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・*☽



「どう? 次の大物って見つかった?」


「んなもん、昨日の今日で見つかるわけねーだろ」


吾郎との電話を終えAは教室に戻り、話している蓮たちの元へ向かった。
社会科見学が楽しみな気持ちが大きくて教室の中をスキップする。


「おい、いつもに増してテンションがたけー奴がいんぞ。どうした?」


「えへへ。社会科見学が楽しみで〜」


「あはは。A、小学生みたい。ちなみにどこにしたの?」


「テレビ局!」


「あっ、私も!やった、Aと一緒だ。あんたらも決まってないんだったらテレビ局にしなよ!」


「テレビか……ちっと髪切っとくかな」


「興味ある」


こうして四人の社会科見学の行き先はテレビ局へとなった。
ここでの出来事が怪盗団の今後に大きな影響を与えることになることを彼らはまだ知らない。

第百四話 眠い蓮→←第百二話 大人しく



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
55人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

すみれ(プロフ) - テイル@パピコ同盟さん» コメントありがとう〜〜!こちらこそ返信遅くてごめんね。更新頑張ります!これからもよろしくね! (2020年7月11日 16時) (レス) id: 28009c6402 (このIDを非表示/違反報告)
テイル@パピコ同盟(プロフ) - 続編おめでとう!最近話せてなくてごめん!頑張ってね!これからも応援するよ! (2020年7月11日 6時) (レス) id: f918ed1ff0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:すみれ | 作成日時:2020年7月10日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。