44.街へ ページ44
丁寧にわれた破片を片付けるクラピカの背中を見つめる
私...クラピカのこと、意識してた?
...いや、記憶の中で男性と関わったことがほとんどないし、免疫がないだけよね
そう言い聞かせるものの、心臓の音はまだドキドキと大きな音をたてている。
この鼓動は、カップが割れた事に驚いたから?
それとも...
でも心臓と音と同時にギュッと胸が痛かった
と、そこまで考えてやめる。
どうせ私が何を思おうと、クラピカには既に大切な人がいるんだもの。
そう、考えに至っている時点でもうあとには戻れない気もするけど
ク「驚かせてすまなかった」
「そんな!私が勝手に落としちゃっただけだし、明日街で新しいのを買うから気にしないで」
割れた破片を片付けまた椅子に座り直した
今距離を置けば、手遅れになるほどではない。
ク「私もついていこう」
「え!悪いよ、本当に気にしないで」
ク「気にするな、どうせこの島でやることなど他にない。それに、荷物持ちくらいにはなると思うが?」
少し距離を置こうと思っていた矢先、そんなことを言われて少し困る。
断りたいけどそこまで言われると断りづらい...
...これで終わりにすればいいよね
どうせあと1週間ほどでクラピカはこの島を出る
明日出かけて、数日用事があるからと断ればもう会うこともないだろう。
「うん、わかった。ありがとう」
そのあとしばらく話し、明日の場所や日時をきめて船へ戻るクラピカを見送った。
まだ夕日が沈んでいない時間なのに少し外は肌寒かった。
「...今日は早く寝よう」
* * * * * * *
次の日、私たちは街の広場で待ち合わせをした。
クラピカは家に迎えにくるといったけど、港の船と私の家の間に街があるからと断った。
それに、そんなことされてこれ以上期待してしまう自分も嫌だった。
「クラピカ」
広場で待ち合わせのすこし前に着いた私は先に来ていたクラピカを見つける
ク「ああ、じゃあ行くか」
「いつからあそこにいたの?」
ク「Aのくるすこし前だとは思うが...本を読んでいて正確な時間はわからないな」
「へー、本好きなんだ」
それならティーカップを買ったあと、古本屋に寄ってあげよう。
話しているうちに目当ての店につき、私たちは割れたカップの代わりとなるものを探し始めた。
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かるぴ(プロフ) - めっちゃ好きです...!続編の更新心待ちにしてます! (7月15日 23時) (レス) id: 33666e1c00 (このIDを非表示/違反報告)
キララ(プロフ) - おふとんさん» 更新いたしました!本当にコメント嬉しいですありがとうございます!! (2020年4月18日 1時) (レス) id: c93c578b7d (このIDを非表示/違反報告)
おふとん - すごく感動しました…!!ゆっくりで良いので更新がんばってください!!! (2020年3月13日 0時) (レス) id: 7e512559d0 (このIDを非表示/違反報告)
キララ(プロフ) - けーさん» コメント嬉しすぎです!ありがとうございます( ; ; )めちゃくちゃ好きだなんて、、感動です、、。伊之助好き同じなの嬉しいです!もう少し伊之助勉強してから作ろうかと思います!(笑) (2019年12月22日 23時) (レス) id: c93c578b7d (このIDを非表示/違反報告)
けー(プロフ) - この作品最近読み始めたのですが、すごく面白くて一気に読んじゃいました!めちゃくちゃすきです。もう少しで完結なのは少し寂しいですが、次の話も楽しみにしています!鬼滅の話も是非書いてください〜!私も伊之助大好きなのでうれしいです(o^^o) (2019年12月22日 1時) (レス) id: da4fc0faa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キララ | 作成日時:2019年4月6日 22時