43.訪問 ページ43
ク「すまない、町で買ったものしかないが」
「ありがとう、いいのに気にしなくて」
クラピカは本当にきた
わざわざ手土産を持ってくるくらいだし、礼儀正しいんだけど...
「飲み物だすから座ってていいよ」
私の言葉と同時に椅子に座るし、やっぱり不思議な人だ。
クラピカ、と呼ぶのにまだ完全に慣れたわけじゃない
だけどそうやって呼んでいると、なにか思い出せそうな気もする。
ふと、視線を感じた。
「...何？」
ク「いや、なんだか新鮮だなと思って。気を悪くしたのならすまない」
「嫌というか落ち着かないかな、はい」
机の上に切っておいた果物も一緒において向かいの椅子に座る。
一息ついていろんなことを聞いた
この島に来てからどこで生活しているのか
どうしてこの島にやってきたのか
ここに来るために乗ってきた商人の船にいるらしい
島には人を探して辿り着いたみたいだった
「探してる途中、私と会ったってこと...」
ク「...まあ、間違ってはいない」
「クラピカは、どうしてその人を探してるの？」
私の質問に少し黙ったあと、少しずつ話し出す
ク「...私にとって大切な人だ、もう二度と...手放したくない」
「恋人、だったってこと？」
ク「どうだと思う？」
「どうって...」
わからないけど、その人の事を想って答えたクラピカの顔はすごく柔らかかった。
「クラピカは、その人のこと好きなんだなって思った、本当に大切な人なんだね」
クラピカに、誰かにそんな風に思われているその相手の人が少し羨ましい。
記憶もない私は、からっぽだから...
ク「A？どうかしたのか？」
「ん？何もないよ、なんだか今日寒いなって思って」
ク「そうでもないような気もするが、風邪でも引いたのか？」
そういうとクラピカの顔が少しずつ近づいてくる
見れば見るほど綺麗な顔をしている。
「っ！わっ」
気付いた時にはかなり近くにきていて思わず変な声がでてしまった。
ガチャン！
その声とほぼ同時にテーブルの上にあったティーカップが私が動いた振動で床に落ちた音がした。
「ご、ごめんなさい！掃除道具持ってくるね！」
ク「あ、ああ」
急いで玄関においてあった道具を取りに行き、戻る
ク「私がやろう。それより怪我はないか？」
クラピカが私から道具を受け取るとそう言った
「あ、うん、大丈夫だったよ」
ク「そうか、ならよかった」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 95人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かるぴ(プロフ) - めっちゃ好きです...！続編の更新心待ちにしてます！ (7月15日 23時) (
レス) id: 33666e1c00 (このIDを非表示/違反報告)
キララ(プロフ) - おふとんさん» 更新いたしました！本当にコメント嬉しいですありがとうございます！！ (2020年4月18日 1時) (レス) id: c93c578b7d (このIDを非表示/違反報告)
おふとん - すごく感動しました…！！ゆっくりで良いので更新がんばってください！！！ (2020年3月13日 0時) (レス) id: 7e512559d0 (このIDを非表示/違反報告)
キララ(プロフ) - けーさん» コメント嬉しすぎです！ありがとうございます（ ; ; ）めちゃくちゃ好きだなんて、、感動です、、。伊之助好き同じなの嬉しいです！もう少し伊之助勉強してから作ろうかと思います！（笑） (2019年12月22日 23時) (レス) id: c93c578b7d (このIDを非表示/違反報告)
けー(プロフ) - この作品最近読み始めたのですが、すごく面白くて一気に読んじゃいました！めちゃくちゃすきです。もう少しで完結なのは少し寂しいですが、次の話も楽しみにしています！鬼滅の話も是非書いてください〜！私も伊之助大好きなのでうれしいです(o^^o) (2019年12月22日 1時) (レス) id: da4fc0faa7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：キララ | 作成日時：2019年4月6日 22時
