42.名前 ページ42
「あ、そういえば。クラピカさんはいつまでこの島にいる予定なんですか?」
なんとなく気まずくなり話題をかえる
もしも仕事だとしたらそこまで長くはいられないだろう。その間に、少しでも自分のことを知りたい。
ク「一応1週間ほどこの島にいるつもりだ」
クラピカさんによると、貿易商人の船に乗せてきてもらっているため、その船の出航に合わせて島をでるらしい。
ク「それと、私のことはクラピカでいい。敬語もやめてくれたら嬉しいんだが」
「はい!あ、うん!えっと、わかったクラピカ」
そう言われてクラピカ、と名前を呼んでみた
ク「...本当に、変わらないな」
「?なにか言った?」
クラピカが、何て言ったのかは聞き取れなかったけど、何故かさっきよりも今の方がしっくりきた
懐かしい、とは思わなかったけど
ク「...っと。どうやら少し話しすぎたようだな」
「え?...わ、本当ですね」
気づけばあと1時間もたたずに日が沈む時刻になっていた。
ク「また敬語に戻ってるぞ」
「あ、本当だ...」
ク「明日またこちらに来ようと思ったのだが、何か予定はあったりするのか?」
え?今明日って言った...?
予定はないけどどうして私の家に来るんだろう。
私としては、記憶のことを聞けるから問題はないんだけど...
「特に、予定はない...よ?」
ク「そうか、なら明日。今日は突然すまなかったな、礼をいう」
「え、あ、ちょっと...」
私が引き止める前にクラピカは外へ出てしまった。
明日の何時ごろに来るかとか、全く聞いてないから聞こうと思ったのに...
はあ、明日は1日待つしかないのかな?
「クラピカ...」
もう一度名前を口に出してみる。
やっぱり何か思い出すような予感はしなかった。
* * * * * * *
その日の夜、夢を見た。
誰かが私の腕を引っ張っている夢
顔は見えないけど、腕を引く力は強い。
夢のはずなのに、腕を引かれてるのに痛いのは心だった。
そして何故か夢の中で私はこの人に手を離してほしいようだった...
"さよなら"
「!!っは...はあ、はあ...」
その言葉の後、身体がどこからか落ちるような浮遊感を感じたところで目が覚めた。
「...濡れてる」
窓から太陽の光が差し込んでいるのを見えた。
「...たしか、クラピカが今日来るんだよね」
シャワーでも浴びようかな
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かるぴ(プロフ) - めっちゃ好きです...!続編の更新心待ちにしてます! (7月15日 23時) (レス) id: 33666e1c00 (このIDを非表示/違反報告)
キララ(プロフ) - おふとんさん» 更新いたしました!本当にコメント嬉しいですありがとうございます!! (2020年4月18日 1時) (レス) id: c93c578b7d (このIDを非表示/違反報告)
おふとん - すごく感動しました…!!ゆっくりで良いので更新がんばってください!!! (2020年3月13日 0時) (レス) id: 7e512559d0 (このIDを非表示/違反報告)
キララ(プロフ) - けーさん» コメント嬉しすぎです!ありがとうございます( ; ; )めちゃくちゃ好きだなんて、、感動です、、。伊之助好き同じなの嬉しいです!もう少し伊之助勉強してから作ろうかと思います!(笑) (2019年12月22日 23時) (レス) id: c93c578b7d (このIDを非表示/違反報告)
けー(プロフ) - この作品最近読み始めたのですが、すごく面白くて一気に読んじゃいました!めちゃくちゃすきです。もう少しで完結なのは少し寂しいですが、次の話も楽しみにしています!鬼滅の話も是非書いてください〜!私も伊之助大好きなのでうれしいです(o^^o) (2019年12月22日 1時) (レス) id: da4fc0faa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キララ | 作成日時:2019年4月6日 22時