隣 の 君 に 幸 あ れ 【SEKAINOOWARI】

＃7 ページ7

深瀬side



ああ……



恋をしてしまった。



この胸の辛さは、男にしかわからない。



でも、勇気をだして気持ちを伝えようと思うのだけれども



そんな勇気はどこにもない。



弱虫だよなあ……俺。



そう思いながらぼすっとベットに寝っ転がった。



それなのに、ずっと、隣にいてほしい。



Aちゃんの事ばかりで、頭のなかを狂わせていく。




♪〜


メールが届いて、スマホの電源を入れるとそこに書いてあったのは＿＿＿



『いつまでうずうずしてるの？深瀬。』



彩織ちゃんからだった。



彩織ちゃんには隠せないよなぁ…



幼馴染だと、家族よりも気持ちがわかっちゃう。



震える手で、

『じゃあどうしたらいいんだよ』



と返した。


するとすぐに既読がついて、



『告白。Aちゃんも絶対気になってるから。』



だからそれができないから困ってるんじゃん。



でも、告白してもいいのかな…




『明日、デートさせてあげるよ。そう仕組んでおく。
あとは自分で頑張るんだね』



……で、デート？



うまくできるかな…


でも彩織ちゃん、こういうところが大雑把だなぁ。。



でも、かえって助かるところもあって


やっぱり、いい人だとも思う。



でも少しすれ違っちゃうと、
　

喧嘩して、お互い悲しんで、


そうやってずっとやってきた仲だった。


なのに、バンドまで一緒に組めて、


また喧嘩してメンバーに迷惑をかけての繰り返し。


でも、もう喧嘩しないから。




そう心に決めて、部屋を出た。

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