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甘い幸せ ページ1
足元を忙しなく駆けまくるドタバタ音に目を覚ます
小動物が走るように行ったり来たりを繰り返しているのが彼氏の国ちゃん
眠たい目を擦りながら美味しそうな匂いを辿る
テーブルには甘そうなパンケーキが2人分置いてある
辺りを見回すととても綺麗に片付けられていた
髪をわしゃわしゃしながら笑顔で"おはよう"と微笑む
「え、これ全部国ちゃんがしたん？」
すると国ちゃんは嬉しそうに頷く
「今日さ！Aちゃんの誕生日でしょ！」
まだ若いのに自分の誕生日をすっかり忘れていた
「冷める前にはよ食べよ！」
こんなのいつの間に作ったの、掃除も洗濯も
このパンケーキ美味しすぎるよ
「国ちゃん、、、」
泣きそうになるのを必死に堪える
するとパンケーキを平らげた国ちゃんは私の隣に腰を下ろしてそっと抱きしめてくれた
甘い匂いがフワッと香る
体が離れるとどちらからともなく甘いキスをした
「泣かんといて、可愛い顔が台無しよ」
自然と零れ落ちた涙を拭いながらニコッと笑って見せる
国ちゃんはいつも私にピカピカの笑顔を見せてくれる
「ありがと国ちゃん、最高の誕生日になった！」
ギュッとハグをすると"あはは"と喜ぶ国ちゃん
2人だけのこの空間がいつまでも続きますように
END...
(今日はお昼も夜もご飯作るね〜)
(やった！国ちゃん優しい〜)
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作者名：海夢 | 作成日時：2022年4月7日 14時
