す と ぷ り さん達の辛い日々【病系】【すとぷり】第3弾

隠してまうのは癖のせい【ジェルくん】 ページ49

ジェルside




さとみ｢やる気ねぇならひとりで帰れよ｣

ころん｢ジェルくん。今日、足引っ張ってるの分かってる？｣

るぅと｢もう少しちゃんとしたほうが…｣

莉犬｢ジェル。迷惑かけてるから｣

ななもり｢やる気ないんやったら、今日来なくてよかったんだよ｣



今はライブに向けての振り入れの日。

なのに、今日に限って体調が悪く、朝寝坊して予定時刻より大幅に遅れてスタジオに入った。


みんな最初は笑顔で大丈夫って言ってくれてたんやけど、

体調のせいで思うように動かない体はみんなから見たらダラダラしてるように見えたらしく、遅れて来といてそれは無いんじゃないかって怒られた。


そのあとも重たい体じゃ全然踊れへんくて、振付師さんに注意される始末。


注意されればみんなにも迷惑かかるのに…


それで、冒頭に戻る。


今の俺は目の前がぼやぼやして、自分がちゃんと立ててんのかもあやふやな状態。


みんなの顔も歪んで見える。


でもみんな怒ってるしな、この空気も俺のせいやし…


俺はみんなにきちんと謝って、今だけは持ってくれと願ってまた踊り始めた




さとみside



遅刻してきたジェルはあからさまにダラダラしていた。


最初はころんとかもよく遅刻するからそんなに気にしてなかったんだけど、その行動はあまりにも目に余る。


みんな注意しても振付師さんに注意されても全く治らない。


こいつこんなに素行悪かったっけ？


不思議の思いつつも怒りの方が勝ってて、みんなでジェルに怒ってしまった。


ジェルは気まづそうに顔を下げながらごめんと謝って、そこからはいつも通りに踊っていた。


やれば出来るのになんでこんな迷惑かけたんだよ。


そんな感情から、ジェルをちゃんと見てやれなかったことに、後悔する時が来るなんて思ってもいなかったんだ。

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