す と ぷ り さん達の辛い日々【病系】【すとぷり】第3弾

男の子の日【ジェルくん】 ページ35

ジェルside



｢…来てもうた…｣


朝、違和感を感じてトイレに入って確認すると、そこは血の海。

とりあえず、持ってきていた換えのパンツにナプキンを付けて黒色の袋にパンツを入れてコソコソと部屋に戻った。


なんでコソコソしたのかは、俺が生理男子ってことをすとぷりのみんなに言っていないからや



不定期で来るため来る前にナプキン付けとくとか出来ないから毎回隠すのが大変。

しかも、

お腹の下の方がめちゃめちゃ痛い…

ふらふらと貧血気味の症状が出てるし…

なんか気分も悪い気ぃする…


鏡で見たら顔の方はそんなに体調の悪さが出てなくて、気合を入れてリビングに向かった。


あ、薬はな、飲まれへんのよ

１回症状抑えるために飲んだことあるんやけど、体に合わんかったみたいで体調不良余計に悪くなってしもうたんよ



そんなことを思ってる間にリビングに着いたで



るぅと｢あ、ジェルくん！おはようございます！！｣


今日も元気のいい挨拶をしてくれるるぅとに俺もおはようと返してソファに座る。



痛てぇ…


ふわふわ感は無くならないし、腹の痛みはさっきより強くなってる気がする。


幸い、リビングにいるのはるぅとだけ


るぅとが部屋に戻ったら、一旦横になるか



こんなしんどいのにリビングに来たのはな、何となく、嫌な予感がするから


リビングに居た方が何かと都合がええんよ。


少しの間我慢していたら、


るぅと｢じゃあジェルくん、僕部屋に戻りますね！あ、ほかの人達は編集と打ち合わせの準備と撮影って言ってたのでお昼は各自取ると思います！えーと、そう言えば、莉犬が体調悪いって言ってたので様子見に行けたら行ってあげてください！｣


るぅとは喋るだけじゃべってリビングを出ていった。


莉犬、体調悪いんかぁ…



るぅとが出ていったと同時ぐらいに、ソファに横になってお腹を両腕で抱え込む形になる。


痛くて気持ち悪くて、フラフラしてるのに、考えるのは莉犬のこと。


もし倒れてたらいけんし、みんな忙しいから俺が見に行くしかないやんなぁ


｢ふぅ｣


深呼吸してぐっと足に力を入れて立ち上がる。

俺のことより、みんなのこと


自分自身に言い聞かせて莉犬の部屋に向かった。

〇→←今年最後の大掃除は大惨事……！！【莉犬くん･るぅとくん】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す