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さとみside
「おまえ、」
「ふふ、お似合いよ?」
「ッ…」
───────
────
──
目的の場所に向かって歩いていたとき。
後ろから付けてくる音が聞こえる。
少し歩を早めるとその足音も早めた。
完全に俺に付いてきている。
一旦歩くのをやめて考えた。
一か八かで振り返った時。
グサッと腹の肉が裂けていく感覚。
そして冒頭に戻る。
───────
───
─
目が覚めると病院で
目だけ動かすとみんなが見えた。
ジェルと目が合い
ジェル「…さとみくんッ!」
泣いたのか目元の赤いジェルに手を伸ばそうとするけど、点滴が邪魔してできない。
声をかけようとしたけど、酸素マスクが邪魔して喋れない。
俺、腹だけじゃねぇのか?
とりあえず、ジェルを安心させるためにニコッと笑う。
ジェル「さとみくんな、俺たちが見つけた時にはボロボロやってんで?ッ腹刺されてるし、頭も殴られてるし、しかも草むらに捨てられとるみたいになっとって…ッ」
あの後も色々やられたのか…
みんなクマできてるし、
ジェル「…さとみくん、1週間も起きんかったんやから、みんな心配したんやで?」
心配までかけて、俺、何がしかったんだよ…!
ジェル「さとみくんな、最年長やからとか、みんなに心配かけとーないからとかでこんなになってちゃ意味ないんやで?」
さとみ「ッ」
ジェル「よう頑張った、さとみくん。」
ジェルにそっと手を握られる。
力が入らない手も温かさを感じて心がきゅっと締まる感覚がする。
頼らず迷惑かけてみんなを泣かせるよりも、頼って迷惑かけても泣かせねぇ道をこれからは選ぼうと思うよ
ーENDー
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かえで - 読みやすくて いい小説でした。応援しています! (2021年3月18日 14時) (レス) id: e7d6101d06 (このIDを非表示/違反報告)
コロン - 始めまして とても好きな小説でした これからも頑張って下さい (2020年8月5日 16時) (レス) id: 8f18360a6e (このIDを非表示/違反報告)
暁紫(プロフ) - ゆらさん» リクエストありがとうございます!実はリクエスト受け付けていなくて……ですが!書いてみたいと思ったので今回特別にリクエスト受けようと思います!必ず書きますのでお待ちください (2020年1月13日 16時) (レス) id: 00f0e4e8d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら - リクエストいいですか??ころんくんが喘息持ちで、みんなが集まった時に発作を起こしてしまうお話が見たいです! (2020年1月13日 16時) (レス) id: 91e107808a (このIDを非表示/違反報告)
暁紫(プロフ) - ワロさん» コメントありがとうございます!面白く読んでいただけて作者として嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2020年1月4日 19時) (レス) id: 00f0e4e8d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暁紫 x他1人 | 作成日時:2019年11月24日 23時