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purple
WESTらしくない静かな楽屋
それも仕方ない。やって大事なシゲが襲われたんやから
詳しくは聞けてないけど多分あのプロデューサーの仕業や
シゲは照史から離れるのを怖がって照史と一緒にソファに座り少しすると寝息を立て始めた。
｢はまちゃん｣
｢…ん？｣
声をかけてきたのは望で望は眉毛を下げてそっと俺の手を触った
｢痛いやろ？｣
俺の掌には爪がくい込んだ跡がくっきりと残っとった
｢あぁ、ありがとう望｣
手をグーパーさせてお礼を言うそれでも望の顔は晴れなくて意を決したように声を発した
｢はまちゃん怖いこと考えてない？｣
図星とでもいおうか
俺の腹ん中にふつふつと湧く怒り
胸を締め付ける悲しみ
ぶつけるとこなんて決まっとってそれを実行しようとしていたのは望にはバレバレやったみたいや
｢今からでもぶっ飛ばしにいける｣
｢ダメやって、シゲが悲しむやろ？｣
｢そうやとしてもこのままでええわけないやん｣
望には悪いけどこれだけは諦めれない
大事なシゲのことこんなにボロボロにされたんや倍返しじゃ足りひん
｢崇裕、ちょっと落ち着きや？｣
ワナワナと怒りを露わにしていた俺の頭を冷静にさせたのは照史やった
｢しげちゃん今寝れとるし、とりあえず滝沢くんには連絡したマネちゃんも動いてくれとる｣
｢やけど｣
｢はまちゃん、とりあえずシゲが目ぇ覚ました時みんなおった方がええやろ？｣
照史と淳太に言われちゃどうしようもない
深呼吸して頭を整理して眠ってるシゲの頬を優しく撫でた
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作者名：暁紫 | 作成日時：2022年5月1日 18時
