す と ぷ り さん達の辛い日々【病系】【すとぷり】第4弾

〇 ページ9

さとみside



ゲームの片付けを負けた俺が任され、ころんとジェルは自室に戻って行った。


さとみ｢どうすっかなぁ｣


体調が悪い莉犬に気を使って言ってねぇんだろうけど、明らかに莉犬より体調が悪い。

莉犬はそろそろ平熱に近づいているらしく明日にでも復活するそうだ。

ジェルのやつ毎回無理すんなって言うのに…


人一倍優しいあいつは、人一倍相手に気を使う。


誰かが気づかねぇと言わなかったんだろうし、1人で耐えるつもりだったんだろう。


さとみ｢…っし、ぱっと行ってくるか｣


看病のものを手に取って階段を上る。

ジェルの部屋をノックするけど、全く反応がなくて、もしかして…そんな嫌な予感がよぎったもんだからドアノブを捻った。

簡単に開いてしまったそのドアの奥で、ジェルが今にも倒れそうになっていた。


さとみ｢ジェル！！！｣


椅子ごと倒れそうだったジェルを抱きとめ、声をかけるものの、全く反応がない。


おでこに手を当てると伝わってくるのは高熱。


汗を全くかいてない様子に焦って焦って何をすればいいのか分からない。


ななもり｢さとみくん？｣


頭の中が真っ白になっていた時、後ろからなーくんの声が聞こえた。

〇→←〇

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す