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32 . 凍てつく ページ33

Aが踏み込んだ。

ジグザグに跳躍し、駆け出して面打ち、横払い、下から切上げ上から切り落としたが全て回避され、地面を踏み込み腹に突きを入れ、体を逆さにして首を蹴散らそうとしたが顔を逸らされ顎を飛ばすに留まった。

そして伊之助がAと入れ替わる形で飛び込み、2つの刀を奮った。


____獣の呼吸 肆ノ牙 切細裂き!


こちらは全て受け止めた。


「アハハ!めちゃくちゃな技だな」


そう言いつつ振り下ろした扇を伊之助は蹴り飛ばした。

「わーすごい柔らかいや」と童磨は感心し、足元にさしていた刀が伊之助に取られたことに気が付いた。

童磨はふわりと軽く飛び、扇を振り、伊之助がそれに応戦する。
Aが童磨の背中に拳を突き入れたが捕まれ骨を握りつぶされた。
振り払おうとしたが振り払えず、Aは薙刀で肘から下を切り落として逃げた。

童磨は目を少し伏せた。


「……おもってたんだけど……。Aちゃんさあ、人間じゃないよね?」
「さあ?」
「じゃあ今生えてる右腕も見間違いか。それよりAちゃん、あとで一騎打ちしよう?それまで待っててよ」
「やだ」


童磨は「そう……」と悲しそうな顔をして、またいなくなった。

Aは振り返った。
狙いはこちらじゃない。あっちだ。伊之助だ!

着地した童磨の手には、伊之助の猪の被り物がある。

怪我はなかった。怪我はなかったが、怪我をしていてもおかしくはなかった。

童磨は被り物をまじまじと見、気の済むまでくるくると観察したあと憤る伊之助を見て妖艶に笑った。

33 . 妖美な氷柱は全てを刺し伏せ→←31 . 獣は奇怪なり



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設定タグ:鬼滅の刃 , 童磨 , シリアス   
作品ジャンル:アニメ
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みく(プロフ) - すごく素敵なお話でした!! 童磨くん素敵すぎます (2019年8月3日 14時) (レス) id: dac858329b (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - まほろさん» お読みいただきありがとうございます!そして嬉しいお言葉ありがとうございます。削除の件ですが、撤回しようと思います。貴重なお言葉ありがとうございました(●´▽`●) (2019年7月28日 20時) (レス) id: fe3c191e62 (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - 作品楽しく読ませていただきました。そして勝手ながら消してしまうのはもったいなとも思ってしまいます…いち読者の勝手なお願いではありますが、どうにか残していただくことはできないのでしょうか? (2019年7月28日 18時) (レス) id: 83522f25c5 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - りなさん» お読みいただきありがとうございます!そう言って頂けて、書き手として冥利に尽きます。ありがとうございます! (2019年7月27日 1時) (レス) id: fe3c191e62 (このIDを非表示/違反報告)
りな - めちゃくちゃ良かったです!!続きが楽しみです!応援してます!! (2019年7月26日 23時) (レス) id: 55c1958e88 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さく | 作成日時:2019年7月23日 21時

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