02 . あたたかな ページ4
「カアァーッ!!A!次ノ仕事ダ!次ハ東南東!東南東ニ向カエ!」
「ギャッ!痛たた、い、いた、痛い!」
和やかなお茶会は突然に終焉を迎えた。
飛来してきたAのカラス___名前は黒糖だ___が顔面を直撃、受身を取ったAの髪をめちゃくちゃに引っ張って無理やり起こした。
一緒にお茶を飲んでいたしのぶは、びっくりした様子で目をまん丸くし、「大丈夫ですか?」と体を起こすのを手伝ってくれた。
「すみません、折角お茶に誘っていただいたのに」
「しかたありませんよ」
「でも……」しのぶは静かに言葉を続けた。「え?」と言うと、しのぶはAをみて、
「今ちょうどカステラを出そうとしていたんですけれども……」
「へっ、そうなんですか?!」
「和泉堂のカステラです」
「ひゃー……」
あからさまに落ち込むAをみて、しのぶはくすりと微笑んだ。
「Aさんが帰ってくるまで取っておきますから」
「えっ、ホントですか?!」
「本当です」
「だから、頑張っていらっしゃい」としのぶはAの手を握った。
「しのぶさん……」
まるで母親のような温かさに涙が溢れそうだった。
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みく(プロフ) - すごく素敵なお話でした!! 童磨くん素敵すぎます (2019年8月3日 14時) (レス) id: dac858329b (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - まほろさん» お読みいただきありがとうございます!そして嬉しいお言葉ありがとうございます。削除の件ですが、撤回しようと思います。貴重なお言葉ありがとうございました(●´▽`●) (2019年7月28日 20時) (レス) id: fe3c191e62 (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - 作品楽しく読ませていただきました。そして勝手ながら消してしまうのはもったいなとも思ってしまいます…いち読者の勝手なお願いではありますが、どうにか残していただくことはできないのでしょうか? (2019年7月28日 18時) (レス) id: 83522f25c5 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - りなさん» お読みいただきありがとうございます!そう言って頂けて、書き手として冥利に尽きます。ありがとうございます! (2019年7月27日 1時) (レス) id: fe3c191e62 (このIDを非表示/違反報告)
りな - めちゃくちゃ良かったです!!続きが楽しみです!応援してます!! (2019年7月26日 23時) (レス) id: 55c1958e88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さく | 作成日時:2019年7月23日 21時