19 . この世にただいま!体ちゃん ページ20
服も一緒に飛ばされていなくてよかった!
復活してから思ったことだった。
ブーツは肉片と一緒にどこかへ行ったようで無くなったらしく、Aは裸足になってしまった。
もし服ごと飛ばされていたら、裸足でなく痴女になっていた。
あの雷神の本体がいるところが分かるという炭治郎を先頭にさせ走り、動く樹木に振り回され、玄弥がその樹木を噛み砕いて本体のいるという玉を地に落とす。
襲いかかってくる枝の鞭を薙刀で切り、払い、禰豆子が血鬼術で木と炭治郎の刀を燃やし、炭治郎は刀を振りかぶった。
____ヒノカミ神楽 炎舞!
燃える刀が玉になった樹木を斬り、「やれ!」という玄弥が禰豆子と共に玉を開き、炭治郎が再び振り上げ、Aが「もうそこに居ない!」と叫んだ。
炭治郎たちは顔を上げ、急いで周りを見渡した。
Aは本体であろう小さな姿を視認し、地面を強く蹴って大幅な跳躍をした。
「速さで私に勝てると思ってんのかバカタレェ!!!」
着地し、再び跳び、木々を蹴って跳び進み、大声がしたと思ったら横を大木が通り抜け、度肝を抜かれた。
____実弥さんの弟さん、下手したら実弥さんより力強いんじゃあ……?!
Aは最後に力強く木を蹴り、蹴られた木はあまりの強さに根っこごと後ろへ倒れた。
大木に潰されかけた本体が禰豆子の引っ掻きをも避け、避けた先にAが着地した。
的が小さい。且つ素早い。範囲の狭い攻撃ではほぼ確実に当たらない。
____雨の呼吸 壱ノ型 追憶氷雨!
この型は範囲がかなり大きい分、攻撃力がかなり低下する。
しかし今はこの程度でいい。
一撃入れ、血を出させ、全員にしっかりとした位置を知ってもらうのと、万が一見逃した時に血痕で追跡できるようにできればいい。
血がしぶき、本体の情けない悲鳴が聞こえた。
Aはもう一度跳び、着地し、速度を緩めて鬼と併走し、叫んだ。
「お前!虹の瞳の鬼を知っているか!」
鬼は「ヒイッ!」と、上弦とは思えぬ情けない声を再び出した。
「それは上弦の弐、童磨という奴じゃ!儂ではない!」
まさか答えが返ってくると思わなかったAの心は大きく揺らいだ。
____童磨、童磨!上弦の弐の童磨!
それほどまでに強かったのか。
素晴らしい響きの名前と強さをしっかりと堪能する。心底喜び、喜びのまま跳躍し、振り向きざまに刀を振るった。
____雨の呼吸 弐ノ型 宵闇に村時雨!
臆病な鬼の首が飛んだ。
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みく(プロフ) - すごく素敵なお話でした!! 童磨くん素敵すぎます (2019年8月3日 14時) (レス) id: dac858329b (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - まほろさん» お読みいただきありがとうございます!そして嬉しいお言葉ありがとうございます。削除の件ですが、撤回しようと思います。貴重なお言葉ありがとうございました(●´▽`●) (2019年7月28日 20時) (レス) id: fe3c191e62 (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - 作品楽しく読ませていただきました。そして勝手ながら消してしまうのはもったいなとも思ってしまいます…いち読者の勝手なお願いではありますが、どうにか残していただくことはできないのでしょうか? (2019年7月28日 18時) (レス) id: 83522f25c5 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - りなさん» お読みいただきありがとうございます!そう言って頂けて、書き手として冥利に尽きます。ありがとうございます! (2019年7月27日 1時) (レス) id: fe3c191e62 (このIDを非表示/違反報告)
りな - めちゃくちゃ良かったです!!続きが楽しみです!応援してます!! (2019年7月26日 23時) (レス) id: 55c1958e88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さく | 作成日時:2019年7月23日 21時