前前世では裏切られたらしい。【文アル】【鬼滅の刃】

８話 ページ10

無事宿に着いたのはいいんだけどね。


　でもさ、何で今度は五感組がいるの？


　私に恨みでもあるの？


　この家の住人であるひささんは、変わらずに優しいけど。


『……やあ、こんにちは』


　平然とね、挨拶したの。


　そしたら、


「な、何で生きてるんですか！？」


「ぎゃああああああああ！！ 幽霊！？」


「あ、お前桃子太郎をいじめてた奴だろ！」


　五月蝿い。


　何で騒音を聞かなきゃいけないの？


　太宰くんの声は騒音なんかじゃないけどね？


　特に黄色い蒲公英みたいな子。


　五月蝿いわ。


　というか五感が優れてるのに何で分からないの？


太「先生、こんな奴らに構ってないで早く行きましょ！」


　んんっ、天使。


龍「心の声丸聞こえだよ」


寛「太宰が天使って……」


『だって可愛いじゃん。もう何か、癒される。太宰くんの等身大のぬいぐるみかフィギア欲しい』


龍「うわあ……」


『やめて、私は変態じゃないから！ 半分冗談だから！』


　龍と寛の視線が痛い……。

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