前前世では裏切られたらしい。【文アル】【鬼滅の刃】

６話 ページ8

『んふふ、太宰くん可愛いねえ』


　素直だし、天使だし、可愛いし。


　撫でると赤くなるの可愛い……え、可愛い。


太「せ、先生！」


『あ、ごめんごめん！ ……で、何だったっけ』


　記憶力がなくなってきた。


　……歳じゃないよ？


　晩年25歳だから今も25歳だからね！


「そいつは人殺しだぞ？」


　してませんね。


　逆ですよ、逆。


「桃子ちゃんに仕事押し付けたり、刀で切り付けたりしたの！」


　だから、逆だってば。


　鬼の方が聞き分けあるよ。


　……無惨とかはまだ聞き分けある方だった。


　朝になるって忠告したら帰ってったし。


　……当たり前？ いや、教えてあげた私優しくない？


　鬼狩りって一応仕事なんだよ？


太「A先生がそんなことするわけないだろ！」


　信じてくれるんだ……惚れる。


「だが、そいつの継子だって同じようなことをしていた！」


　勝手に人の継子を馬鹿にしないでよ。


　あの子は誰より良い子なのに。


「あいつは痛がってたぞ？ 今でも傷は消えていない！」


「そうよ！ Aちゃんに謝って！」


　私には謝らないのに。


　私だって、痛かったよ。

７話→←５話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す