両片思い【Fischer's】

No.26 勉強会開幕 ページ27

You side


現在時刻は午後7:00。帰宅してから約30分、私は今部屋の掃除を終わらせた。これからすぐみんなが来る。

今日はシルク、ンダホ、マサイ、ダーマが来る。みんな夜ご飯は家で食べてくるみたいだから、今夜は私の分だけ作ればいい。

『そういえば、友達のこと家に入れるの初めてだ…』

両親は仕事で1年前から北海道にいる。つまり今日まで、家にいる時はずっと独りだった。

『そう考えたらすごく楽しみw』

私は暫く1人でニヤつきながら廊下をウロウロし続けたw

そして、やがてインターホンが鳴り4人がきた。ダーマはなんか舞を舞ってやがる。

『なんか踊ってる変な奴は立ち入り禁止でーすw』

ダ『は!?ちょ、まて！』

ダーマ以外の3人を中に入れ、そのままドアを閉めようとした私に彼は焦りながらそう言った。

『うーそ！w 早く入ってw』

ダ「お前が立ち入り禁止とか言ったんだろ！w」

もう閉められまいとドアを手で押さえ、中に入ってくる。

みんなの姿なんて見慣れてるのに、ここにいることに違和感しかない。だから、私は少しにやけてた。

シ「何笑ってんだよw」

『え、笑ってる？w』

「うん、口角が上がってるw」とみんなに言われ、真顔になろうとするもやっぱり無理だった。

マ「てかお前の部屋綺麗すぎじゃね？」

ン「俺達男が入っちゃダメな空間というか…w」

『や、そんな綺麗じゃないから!!さっきまで見せられないレベルだったから!!』

(作者は知っている。掃除前も後も天使の部屋かのような綺麗さだったことを…！)

シ「すげぇ綺麗じゃん、ここほんとにお前の部屋か？w」

『……さっきのダーマみたいに締め出すよ？』

シ「う、嘘です冗談です、すみませんでした！」

『……許す』

このタラコ野郎、ちょっと失礼なこと言ってきやがった。

でも両手の掌を合わせて必死に謝ってくる姿が可愛くて。こういう不意にやってくるあざといような行動が、わざとじゃなくて素でやってるからずるい。

『荷物はこっち、勉強するのはこの部屋ね』

私は荷物置き場の指示をした後、みんなが荷物を置いてる間に人数分の飲み物と、ちょっとしたお菓子類を可愛いおぼんに乗せてテーブルに持っていった。

『はいどーぞ。みんな今日泊まるんだよね？』

シ「さんきゅ。みんな泊まるぜ」

『じゃあ交代でお風呂入ってね』

マ「了解」

『じゃあ残ってる人は勉強！早く寝ないと記憶しないから早い内から始めるよ〜！』

こうして私たちの勉強会in私の家初日は幕を開けた。

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