『似たもの同士』マサイ×恋人(シルク×兄妹) ページ25
No side
コンコンと、扉をノックする音が部屋に響く。
部屋の窓側に置かれたベッドの上に座る1人の少女。外の景色を眺めたまま、その音を聞こえなかったように無視している。
数秒経ってまた、コンコンとノックされる。今度は扉の向から声も飛んでくる。
シ「A？昼飯持ってきた。両手塞がってっから開けてくんね＿＿＿」
『……そこ、置いといていい。後で自分でとる。
＿＿＿待ち伏せしてたら二度と部屋から出ないから』
シ「しねぇよ。ここ、置いとくぞ」
コトッと床に何かを置いた音。Aの兄であるシルクはさらに続けて、
シ「折角マサイが作ってくれてんだからちゃんと食えよ。後であいつも来るから、会ってやれよな」
『……わかってる』
彼女は、簡単に言うと“引きこもり”。部屋から出たくないと頑なに言い張り続けている。
Aは深くため息をついて、外を自由に飛びまわる蝶をしばらく羨ましそうに見続けた。
•*¨*•.¸¸☆*･ﾟ
コンコンと、またノックの音が響く。また兄かと聞こえないふりをしようとすると、兄ではない声が扉の奥から聞こえた。
マ「A、久しぶりだけど……、入っていいか？」
『……マサイくんだけなら…』
マ「昼食も持って入るぞ。…お邪魔します」
兄の同級生の友人であり、Aの恋人でもあるマサイだ。彼だけには心を開き、まともに会話ができる。
マサイが部屋に入るとAは座っていたベッドからおりてテーブルの前に座った。
『…ありがと……また作りに来てもらっちゃってごめんね』
マ「いや、謝る必要ねぇよ？俺が作ってやりてぇから来てるだけだし」
マサイはお盆に乗せた器をテーブルに並べて、彼女の隣に腰を下ろす。
「いただきます」と両手を合わせて料理を口に運ぶのを優しい眼差しで見つめられて、Aはふいっと赤くなった顔を隠すように背けた。
『似たもの同士(2)』マサイ×恋人(シルク×兄妹)→←『記念すべき瞬間』Fischer's×(mem)
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らいあ(プロフ) - Chさん» 返信遅れてすみません!! イエスいいですよね……最初聞いた時感動しましたw ありがとうございます！ (2019年12月18日 6時) (
レス) id: 5fea82385a (このIDを非表示/違反報告)
Ch(プロフ) - こんにちは！先程イエスを読みました！読む前にタイトルで、もしや？と思ってましたら、当たってました(о´∀`о)！この曲、大好きなので、楽しくニヤニヤしながら読んじゃいました。 (2019年8月27日 10時) (レス) id: 14fa37869b (このIDを非表示/違反報告)
らいあ(プロフ) - Nさん» 生きててよかっただなんて……！とてもとても嬉しいです！ありがとうございます(´▽｀) (2019年7月28日 7時) (レス) id: 5fea82385a (このIDを非表示/違反報告)
N - はっ！？ 最高…ぐはっ…(鼻血) 生きてて良かった〜 この小説読めて良かった〜 これからも、頑張ってください！応援します！^^ (2019年7月28日 5時) (レス) id: f343a7c66b (このIDを非表示/違反報告)
らいあ(プロフ) - みかん丸さん» ありがとうございますっ！頑張りまっす！ (2019年6月29日 16時) (レス) id: 5fea82385a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らいあ | 作成日時：2019年4月10日 22時
