大きな小人の恋 3【HQ!!】[星海光来]

その90 ページ5

「光来！」
星「…Aか。おう、なんだ？」
「えっと、試合、おつかれさま。強かった。うちも。相手も。私、まだまだ応援するから。次は勝って！」
星「おう、あたりめーだ！」


応援ありがとよ、なんて言って光来は私の頭に手を置く。
まだ光来は2年生。まだインハイ。6月。
まだ光来は終わらない。









でも、でも悔しい。
光来を通して3年生を沢山見てきた。
ここで終わるかどうかは分からないけど、終わってしまうのだとしたらほんとに悔しい。
いい人ばかりの3年生。



「だからこそ、勝って欲しい…」


ぼそっと呟くと聞こえていたのか光来が

星「あったりめーだって！」

まだ終わんねーよ！と笑った。
その姿にきゅんとして思わず抱きついてしまった。
ギューッと光来を抱きしめると光来の驚く声が聞こえる。3年生たちのからかう声も。


いつも通りってこんなことなのかな。
すごい今私幸せだな。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
それからまた決勝を見て。
帰りのバスの中。
決勝凄かったなぁ。超ハイレベル。


先生たちがどうせ席も余ってるし、と
私と理乃を乗せてくれた。
私は光来、理乃は昼神くんの隣。

(やば、クーラー効きすぎじゃない？寒い…)

光来の方へ少しだけ寄る。
寒い寒い。布越しだけど光来の暖かさを求めて肩が触れるくらいのところへ近づく。

すると、それに気づいた光来が寒いのか？と聞いてきた。


「えっと…その…あー、うん。ちょっと寒い。」



そう伝えた。すると

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