大きな小人の恋 3【HQ!!】[星海光来]

4人の…？5 ページ48

あの後、ほぼ1人で男達をボコした光来。
いつもの優しい目じゃなくて、ほんとに人を殺そうとしてる人の、目。



怖かった。


でも同時に私の為に怒ってくれた優しさにときめいた。









直ぐに警察が来て、男達は連れていかれた。

理乃は昼神くんに連れられて帰った。
せっかくのオフにみんなで出掛けようとしていたのに、台無しだ。









そして私は。









ぎゅぅぅぅうっと力強く抱き締められている。


理乃よりも傷の多かった私は病院へ連れていかれ、治療をしてもらった。

今は病院の空きスペース。





光来は片時も離れず、今は私を抱きしめている。





「…光来」

星「悪かった、俺がもっと早く行ってれば」

「大丈夫だよ、ありがとう。」

星「…こんな傷負わなかったよな」

「光来は悪くないよ」

星「でも俺は、お前の彼氏なのに」

「助けに来てくれたじゃん。」



その言葉にもう一段階力が強まる。
まるで私の存在を全身で確かめるかのように。




星「…ボロボロのお前見て、怖かった。
それと同時に人を殺してやるって思った。」

「…うん」

星「感情が抑えられなかった。」

「うん」

星「もっと早く、ってそれしか出てこなかった…！」


あぁ、光来。君は今、私の為に泣いてくれているんだね。









「…ねぇ、光来。」

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