大きな小人の恋【HQ!!】[星海光来] (ページ35)

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その35 ページ35

理「幸郎！！」
昼「お、理乃。ここだよー。」

幸郎が私に笑顔で手を振る。
か、かっこよ…！！！！
黒のパンツに黒のシャツ。白のボディバッグと靴。
うそうそやばい似合いすぎじゃない！？
今日心臓持つかな……。

理「に、西高の河田さんだよね！」
昼「うん。お昼の時に言おうと思ってる。」
理「わかった！」

少しの間今日について再確認。
そのまま少しすればキメてきた河田さん。

河「さちろぉくん！遅くなっちゃった！ごめんねぇ！」
確かに12時くらいで集合だよ。だけどさ？？
今！！12時15分！！せめて5分くらいに来なよ…。
まぁその分幸郎と一緒にいられたからよかったんだけどさ。
河田さんは私なんか眼中に無い！とでも言うように幸郎に話しかける。
時折目が合うと睨まれるくらい。
怖いよ。

－－－－－－－－－－－
昼「そういう事だから。ごめんね。君とは付き合わない。」
河「なんでｯ…こんな子より私の方がいいじゃんっ！！」

まぁそれは私も思う…。もっと可愛い子いたでしょ…。
でも幸郎には「理乃がいい。」って言われた。
死ぬかと思ったよねあの時は。
なんて思ってたら隣から黒い空気。

昼「………それ本気で言ってるの？」
河「ひっ…！そ、そうだよ！！私の方が可愛いじゃん！」
昼「はは…面白くないよその冗談。」
河「冗談じゃない！！」
昼「……ふーん、で？それ俺に関係あるの？」
河「は、と、隣は可愛い子の方がいいでしょｯ！！」
昼「あぁ、それなら問題ないよ。お前より理乃の方が可愛いし。ずっと思ってたけどお前しつこいよ。」

話したことも無いくせにね。なんていい笑顔で伝える幸郎。怖っ。河田さんは涙をつー、と流して
私にごめんなさい、と謝る。根は別に悪い子じゃないのだろう。
大丈夫、と伝えて店を出る。
河田さんはそのまま帰っていった。

昼「この後予定ない？なら2人で回ろうよ。理乃。」
理「あ、大丈夫。いいよ。回ろっか。」