大きな小人の恋【HQ!!】[星海光来] (ページ14)

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その14 ページ14

星「……お前こそ意外だ。」
昼「え？」

お前はもっと馬鹿を選ぶと思ってた。
執着されんのは嫌いだろ。
だから、喧嘩してもすぐ忘れちまうような馬鹿。
なーんも考えずにただ幸郎を愛してやまない馬鹿。
そんな感じの馬鹿を選ぶんだろうと思ってた。けど、
幸郎が選んだやつは俺が思うに
・賢い
・重い
・割と覚えてる
・愛について色々考えちまう
そんなやつだと思う。だから、すっげー以外だった。

そう伝えると、幸郎は困ったように笑って、
昼「うん、そうだね。俺も意外！」と一言言った。

(こいつら好き同士なのにな)
どうかこの考えすぎが
幸せになってくれと願う。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ﾁｮｯﾄﾊﾅｼｶｴﾏｽｺﾞﾒﾁ

入学してすぐの4月。
階段のところで男どもがふざけてた。
「おい、危な＿」ﾄﾞﾝｯ！！
あ。やべぇ！遅かったか！？
男どもは1人の女子にぶつかった。うお、でけーな。
女子にしてはでかいけど華奢な体。
「おい！お前ら！！ぶつかってる！！ってもうどっかいってんのかよ…」
あいつら……！！
「ったく」
そっちに歩いてくと何も言わずプリントやらファイルやらを集めてる女子。文句のひとつ位言やいいのに。
集めていいか、と問えば
びっくりしたような顔をして、「よろしく」と伝えてきた。きれーな声だな。
別れてからもなんだか忘れなくて幸郎に伝えると、
「あ、それAだよ。」と教えてくれた。

ふーん。あんなやつ、いるんだな。