幽霊族と限界社畜 (ページ23)

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翌朝ページ23

早朝、スマホの通知音によってゲゲ郎は起きる。そのスマホは静奈の物で画面には"クソ上司"と書かれてあった。

ゲゲ「静奈。すまほが鳴っておるぞ」

貴方『んんっ…』

ゲゲ「起きる気配がないのう。どうしたものか…」

上司「あっ！やっと出やがったな！」

いつの間にかボタンを押していたのか男の怒鳴り声が聞こえる。ゲゲ郎は静奈が起きると思いベランダへと出る。

ゲゲ「なんじゃ騒がしいのう。もっと優しく言えんのか？」

上司「えっあっ…このスマホは…」

ゲゲ「静奈のであっておるよ。今静奈は熱っぽくてのう。当分の間休ませるつもりじゃ」

上司「は、はぁ…わ、わかりました」

上司はゲゲ郎がお父さんかなにかかと思ったようでいつもなら「病気でも怪我してでも来い！」というのに今回は休ませてくれるようだ。

貴方『や、やっばーい！遅刻！！』

ゲゲ「起きたようじゃな」

静奈が起きたようでバタバタとしていた。その光景を水木たちは近くで見ていた。

ゲゲ「騒がしいのう。少し落ち着かんか」

貴方『遅刻なんだってば！ってか私のスマホ！』

ゲゲ「仕事は休んで構わんよ」

貴方『は？』

ゲゲ「休むという連絡をしておいた」

驚きのあまり固まってしまった静奈。絶対休ませてくれない上司が休ませてくれたという事実にビックリしていた。

麗華『休んだだけでこんなになるってどれだけブラックなのさ』

水木「た、大変なんだな…」

貴方『ゲゲ郎』

ゲゲ「なんじゃ？」

貴方『ありがとー！！久しぶりの休みー！！』

ここのところ静奈は出勤続きなのだ。精神がやられるというところで久しぶりの休みに静奈は嬉しかった